前回にも書きましたが、最近、絶滅危惧種の住む場をパネルに変えただの、原生林を伐採して風車を建てるだの。そういう情報を伝え聞きまして、ぞっとすることしばし。
前にもちらほら書いていますが、私の近辺にもメガソーラーが出来ていて、山の中まで斜面をハゲさせています。
おそらく日本全土になっているでしょうが、松枯れやナラ枯れを見ていると、こういうのもたぶん、また何かしら出て来るように、私などは気になります。
そういうことで、もっと他にないものか、いろいろ他の発電方法でも、見ていこうかと、思いました。
私も分からないので、何を推奨するとかもないのですが、私も素人で、分からないことが多いので私の脳内整理も兼ねています。
たとえば、地方の田舎の町とします。
世帯数が約2万として、一家庭では4175kw(環境省 家庭でのエネルギー消費量について)を使うそうで、世帯だけで見ると、消費量は8万MW程度ということろでしょうか。
まあ、10万から20万MWあれば、5万人ほどの一つの田舎の町は担えるでしょう。という観点から見てみることにします。
とりあえず、これを太陽光パネルで担うとしたら、こちらで↓一般家庭2万2000世帯分。約1.27k㎡、パネル数約29万枚、現在、日本の最大は200Mw級あたりになっていますが、70Mw級でも最大級クラスと言えます。1k㎡と言えば、東京ディズニーランド程度の面積のようです。
これを陸上風車で担うとしたら、2,000 kW風車9基、2,000 kW風車8基などで行っている、こういうところのようです。
最近では、風車も一台、16MWの最大のものも出て来ていて、何やら50階建てのビルに相当するそうですが、2,3万世帯なら、これがあれば、1本でいけることになります。
単体容量が世界最大の16MW洋上風力発電機がラインオフ | Science Portal China
もし、4万世帯に1本で発電できるとなれば、日本全土に建つ本数もぐっと少なくなるでしょう。
こういうでかいのは、洋上風力になっているようです。
これがウミガメのルートとも被らず、クジラとも被らず、海は広いですから、どこか影響が最小になる地点があれば、建っても良いかもしれませんが、しかし、風車の大きさが250mプールぐらい、それで50階建てとなると、うちのウミガメの来る海に建てられたら、ひとたまりもなさそう・・・そうなると、私もイヤなのですよね。
しかし、最近、日本も浮遊型の風力発電をやるとか、やらないとかも出て来ているようです。
まあ、四の五の言いながら、新エネを見ていく話なので、結論もなく、本当に見るだけなのですが、まあ、そういうわけで、見るだけは見ていくことにします。
とりあえず、今回はバイオマス発電と浸透圧発電です。
令和3年度 経済産業省資源エネルギー庁委託事業
「新エネルギー等の導入促進のための広報等事業委託費における再エネ導入・運転人材育成支援事業」メタン発酵バイオガス発電における人材育成テキスト より
・下水道発電 1000-1500Mw~
・生ごみ、食品廃棄物発電 100-400 ・・・都市の人口が多ければ、~1万Mw
家畜のフンを使った発電 農林水産省 家畜排せつ物のメタン発酵によるバイオガスエネルギー利用
牛 400-850頭 1000-2000Mw
鶏糞を使った発電 農林水産省 鶏糞を活用したバイオマス発電
トリ 5000万羽 3.6万Mw
豚フン 100頭 146Mw・・・
ほか、馬フン発電というのもあります。
そういうのを言えば、他にもいろいろ、ヤギとか、何かありそうですね。
等々。
1世帯あたり4175kwを使うのであれば、
500世帯ぐらいの地域に、ひとつ、牛のバイオマス発電所があったら、それで担える・・・
そのためには、500世帯に一か所、850頭の牛を飼う・・・
(もちろん、牛などをそのために閉じ込めておくのではなく、出来たら、広い草原で草をはみながら生きてもらいたいものです)
うちの近所にもバイオマスの計画があって、その計画書や試算を見てみたら、プラントのコストと、そこに投入されて発電される売上の面を考えると、野菜なら野菜の、残渣なら残渣の、その投入量がある程度ないと、マイナスになる、とありました。
それから、それを肥料化する行程となると、また別の問題や施設やコストが出て来て、それを含めてやるとなると、けっこう厳しいところもあるとのことでした。
が、電気だけなら、うちの近所は農業が盛んなので、うまくやれば、10年ぐらいで元はとれる計算が出ていました。
これに関して、外来種のアメリカのハエのウジを使うことも検討されていましたが、ううーん・・・ですよね。
今まで↑のバイオマス発電の話は、微生物の力を使っての分解とか、ガスを発生させるものです。
こうした生物資源を由来とするものには、バイオ燃料も出て来ていて、バイオ~~というのが多くて、混乱するので、ちょっと、簡単に自分でまとめてみました。
まあ、例によってざっくりとですが。
この効率とか、成功率の面は多々あるようですが、まあ、見ていくことにします。
バイオエタノールは、糖質から作られるアルコール。こちらE85という85%のエタノールを入れたガソリンがあって、従来の車での利用は出来ませんが、ある一部の車では使われているとか。
バイオディーゼルは、菜種油とか、廃用油を使った燃料でBナニナニとかがあるようです。
バイオガス化は太古から活躍して来た嫌気性のメタン発酵菌を使って、メタンガスを発酵させて取り出すというもの。
メタンはCH4なので、燃焼時にやはりCO2を出しますが、この植物などの資源の場合は、光合成の時に二酸化炭素を取り込むので、燃焼させても0という計算だそうです。
それがカーボンニュートラルという考え方だそうです。
が、やはり、これも次に生えて来てなんぼのものですので、木質ペレットなどの分では、木材ですから、生え直すまでが何十年とかかるので、それが遅いと役に立たないと言われています。
草とか野菜なら、まあ、いけるのでないでしょうか。
己の髪のことを考えたら、生え直すには、けっこうかかります。もしかしたら、生えないとか、まばら毛の人もいるかもしれず、自然界もそういうことで、状態により、いつも生えて生えて、生え直すというものではないと思われます。
そういう面ではばらつきがあると思われます。
こうした、自然由来のものは、自然破壊が加速する懸念もあります。そうなってはこれも意味がありません。
今から、バイオプラスチックとか、プラスチックに変わる生物系の容器や包装に変わっていくとも思われますが、そういう部分も何かしら、ここに関われるのでないかと、私は素人なのでよく分かりませんが。
自分は最近、生ごみを土によく戻すのですが、土がふかふかになるのですよね。
こうした大地からの恵みを循環サイクルにしていくのは、発電するとかしないとかを除いても、良いことだとは思います。
さて、他にも、最近、福岡で建設が始まった、浸透圧発電というのがあるようです。
福岡地区水道企業団
塩分濃度の違う水を合わせることで生まれる水の流れで、タービンを回して発電する方法です。
元は福岡県の水不足のため、海水を真水に作る施設で、そうした膜を使って真水を作っていたのが発端だったそうです。
この膜には、日本の誇る技術が使われているとか。
これにより、24時間稼働可能で、安定供給も可能。
今のところ、そこらへんの海水ではまだですが、今後、そういう方向を目指すのだとか。今は、その真水施設で作られる濃縮海水を使っているそうです。
私なんか、なら、その膜を使って、濾過を繰り返したらずっと回せるのでないかと思いますが・・・
そういう繰り返し装置が可能だったら、内陸のほうでも、海水がなくても可能かなと思った次第です。
福岡県の施設で88万キロワット。880Mw。
こういう施設があれば、約200世帯が賄えるというわけで。
もうちょっと大きくなってもらったら、牛850頭を500世帯に一か所という話ではなく、この施設一か所だけで担えるかもしれませんね。
こちらは、うちの近所にも欲しいなと思いました。
うちの海辺の田舎村程度なら、これ一つがあれば安定的に供給もあるでしょうし、止まる心配もなさそうですし。
しかし、施設を海岸近くに作るのであれば、セメント直線固めで、外来林をオシャレに見せるのではなく、もっと従来自然をつないだり、従来自然が生きるような形に何かもっとこう、してくれたら嬉しいですね。
これで、下水道発電、バイオマス発電、生ごみ発電を最大で見積もっても1万Mw、鶏5000万羽がいても4万Mw。あと十数万Mwほどが必要・・
残りは、とりあえず、風車などで補うとしても、悪天候、夜は発電しませんので、蓄電機能がとなって来る。
ですが、今の蓄電設備みたいなところは、十年ぐらいで90%機能が低下するそうで・・・
パソコンもバッテリーは5年ほどで、充電してくださいって出て来ますものね。
そうなって来ると、この前、ちょっとボケてて、消しましたが、空気圧で溜める、電気貯蔵エネルギー施設などがこれまた、増やされるのかなと。
大きな施設です、これも。
AFPBB News
世界初300MW級圧縮空気エネルギー貯蔵発電所が発電開始 中国湖北
ということで、2万世帯の村で、10万~20万Mwの話は終わらない話になりますが、私も分からないことが多く、果たして何が良いのかも、何なのか・・・💦
まあ、座してパネルと風車の山になるよりは、見てみるだけでも何か違うかなと。
これからまた、何が出て来るかも分かりません。
他にもいろいろありますし、また、これらの新エネ、見ていきたいと思います。
5月11日は、世界、渡り鳥の日でした。
お読みいただき、ありがとうございました。