先日、ザスパ草津に関する本を買いました。
タイトルは『サッカーがやってきた ザスパ草津という実験』で、
著者はスポーツライターの辻谷秋人さん。
この本、出版されたのが2005年(平成17年)ということで、書かれている内容は
当然それより前の事になります。
ワタシはサッカーを熱心に見出したのはここ数年の事なので、ザスパ草津のJリーグ昇格前後の事は
良く知らなかったのですが、NHKなどのTVで、度々ドキュメンタリーみたいなカンジで
取り上げられていたのは何度か見た事が有って、草津温泉にはそういうサッカーチームが
存在するということは、以前から知っていました。
読んでみますと、ザスパ草津の県リーグ~Jリーグ昇格あたりまでの、クラブ運営の裏話というか、
苦労談があれこれと綴られており、実は最後の方では愛媛FC(当時はJFL)についても、
丁寧に取り上げられ、言及されています。
その中で印象的なのは、クラブ運営に関わっている何人かの人達が、自分たちの町にある
サッカーチームが『Jリーグである必要はない』という視点であったということ。
当時はザスパの選手兼監督であり、現モンテディオ山形の監督である奥野僚右さんも
そのような考え方だったようです。
しかしながら反面、Jリーグに参入するには3年間程度の短期昇格をしなければ難しい、
とも書かれており、実際、ザスパはそのようにスピード昇格を果たしております。
この辺りのニュアンスについては、是非本書を読んでいただきたいところですが、
もしかしたら今現在、なかなか入手しにくい本かもしれません。
偶然ですが、サッカーダイジェストの2012.5.8号(No.1169)でのセルジオ越後さんのコラムに、
少しだけですがザスパ草津の前橋市での試合開催について言及が有ります。
『地域密着』云々に関連しての言及ですが、今現在のJリーグクラブの地域密着について、
サッカーファンが最も理解しやすい例え話としての様。
はたして、そのように取り上げられると言う事が良い事なのかどうか、
ワタシは良く分かりませんでした。