ダブル介護の憂鬱

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おむつの問題

2024-06-01 20:58:50 | 日記
もっと気の利いたタイトルにしたかったけど、思いつかない。おむつの問題。

今日は父の病院へ。
かねてより父は、病院でのおむつ交換について心を痛めており、時に「人権蹂躙だ!」という怒りであったり、「情けない」という嘆きだったり。私に電話をかけてきても、最後は「うんちとおしっこのことで頭がいっぱいだ」という
話になる・・・
「うんちまみれでほったらかしにされているなんて、人権蹂躙だ!」という。

なんのこっちゃと思うでしょう?
始めから説明しますね。ちょっと長くなるけれどお許しを。

脳梗塞で左半身が麻痺している父は、ベッドから起き上がることも寝返りを打つことも難しく、おむつを余儀なくされていますが、認知機能はしっかりしています。そんな父にとって汚れたおむつを当てられたままにされていることはとても不快で、この上なくプライドが傷つけられることでもあるのです。

排泄をしたらすぐに取り換えてもらいたい。ナースコールを押してその旨を伝えると「ちょっと待って」と言われる。
いつまでたっても来ないこともある。
ある時は、おむつ交換の時に、ある看護師に悪意のある表情で対応された。こんな病院にいるのは耐えられない。死んでもいいと思うことがある・・・

父の思いつめたような訴えは日に日に強くなり、いったいどうしたものかと病棟の看護師さんに状況を聞いてみたところ、ややイラッとしたような感じで説明され、もしや父が苦手な看護師さんとはこの人のことか? とも思ったりして。

そうは言っても病院の言い分ももっともで
おむつ交換は決まった時間に順番に回っているので、特定の人だけに特別に対応することは難しい。
使うおむつの枚数(入院のおむつセット)の上限が決まっているので、それ以上に頻繁に交換することはできない。

まあそうだよね。
でも、この看護師さん、なんか、違和感。うんざりしたような感じが。
忙しい現場で優しさを求めるのは無理なのかなあ。
面倒な患者さんと思われているのかなあ?

「死んでもいい」と思うほどつらいのは本人にしかわからないのだろうな。それでも、少しでも窮地を脱出させてあげたい。
病院のソーシャルワーカーさんに相談したところ、父のところに何度も足を運び、気持ちを聞いてくださり、病棟の看護師長さんにも掛け合ってくださいました。
このソーシャルワーカーさんは、以後、父が大きな信頼を寄せることになります。
なお、看護師長さんは、母がかつて入院していた時にも、寄り添ってくださった方です。

病棟で話し合われた結果、
おむつ替えについて要望が強く意識をしっかりしている父については、できるだけこまめに対応していきましょう
ということになりました。(ありがとうございます)
ただ、おむつが足りなくなるという問題があるので、ご家族が尿取りパッドを買って持ち込んでほしい。
それであれば、対応します。
という提案が示されたのでした。

それが先週の金曜日の面会の時。
翌土曜日、母の老健に入所の手続きをしに行った帰りに(母の老健と父の病院は、経営母体は異なりますが、ごく近くです。)早速届けました。
ところが火曜日の面会の帰りにテープ止めの部分が肌に当たって痒くなるとのことで、別のタイプのものを持ってきてほしいと言われました。
ドラッグストアで買える。店員さんに聞けばわかるからとのことでしたが、病院の帰りに寄ったドラッグストアの店員さんは「ここにあるものだけです。」と心もとない返事。
果たしてこれでいいのか?と迷いながら購入し、翌水曜日、夫に届けてもらいました。
その日の夕方、病院から電話があるも、取り損ね
木曜日に再び電話をしたところ、新しく届けたパッドは、吸収量が少ないので使えないとのこと。
(ちょい漏れタイプでと言われたのになあ・・・)
見本を用意するので取りに来てほしいと言われました。
金曜日は仕事終わりが遅くなるので、パス。
そして、今日。

今日は久々に家族がそろう休日なので家にいたいなあ・・・・・と思ったのだけれど
病院が精いっぱいの譲歩をしてくれているのだからなあ・・・とか
そもそも、父のストレスは「おむつ問題」で、「頭の中はうんちとおしっこでいっぱい。」と父はいつも言っているなあ。一日も早く解決してあげたいなあ・・・
そんな思いに駆られ腰を上げました。

看護師長さんは、丁寧なメモと見本のパッドを用意して下さっていて、それを説明しながら手渡して下さった今日の看護師さんも、感じのよい方でした。
メモと見本を手に、「今日こそ解決するぞ!」と近くのドラッグストアに飛び込んだのですが、該当の商品はなく、
自信のないまま類似品を購入するよりも、これはもう同じ商品をamazonでポチった方が確実だろうと考え、すごすごと家に帰りました。

家に着いたら、ちょうど12時。ああ、午前中は久しぶりにちゃんと家の掃除をしようと思っていたのに・・・。
でもやっぱり「おむつ問題」は最優先事項だったよねと、自分に言い聞かせたのでした。

「おむつ問題」
命にかかわることでも緊急案件でもありませんが、
本人にとっては、尊厳にかかわることです。
私だって、一日中寝たきりで、誰かのお世話にならないとトイレに行けないとしたら辛いです。それも、異性の(私なら男性の)看護師さんにお世話になるのだとしたら、たまらなく恥ずかしいです。しかも、一日に何度も、です。
看護する方とされる方と、見方を反対にすると、別のものが見えてきます。
父が、自分でトイレに行けるようになったらいいのにと、切に思います。
そうならないかなあ。

「たかがおむつ問題」では済まされない。「されどおむつ問題」というのも違う気がする。

ちなみにポチッた尿取りパッドは
ディスパースのアクティブスーパー
同じくディスパースのサラサラスリム
でした。



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