四季折々の草花を訪ね、自然を楽しみましょう。

ハイキングクラブ やまぼうし
近郊の古道・里山の散策と低山の山々をハイキングしています。

9月の花

2020-09-03 16:40:46 | 日記
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やまぼうし・目次  
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9月中旬~下旬
サクラタデ タデ科 イヌタデ属
タデの仲間では花が最も大きくて華やか。水辺や田んぼの畔など、日当たりの良い湿地を好む。
別名「赤まんま」と呼ばれるイヌタデはよく知られているが、こちらは別の花のように見える。
撮影 片倉城跡
 
イボクサ ツユクサ科 イボクサ属
水辺や田んぼに生育する水田雑草で、農家からは嫌われているようです。
花の大きさは1cm程度でツユクサより小型ですが、花の色合いは素晴らしくいつまでも
見ていたい花。
名の由来は、この葉の汁でイボを取ったことから。
 
アキノノゲシ キク科 アキノノゲシ属
花は光沢のあるクリーム色で似た色は少ないように思う。
名は春に咲くノゲシ(花は黄色)に似て秋に咲くことから。
野菜のレタスも同属なので、アキノノゲシの新葉も食用になり美味しいそうです。
 
オクモミジハグマ キク科 モミジハグマ属
名は葉がモミジの葉に似ていることから。
1個の頭花は3個の小花から出来ています。3本の雌しべが突き出しているので分かりやすい。
カシワバハグマでは1個の頭花は9~14個の小花で出来ているようです。
 
ツルボ キジカクシ科 ツルボ属
以前はユリ科であった。球根は茹でれば食べられるようです。
ヒガンバナ ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
名は彼岸の頃に咲くことから。全草有毒、特に根茎の毒性は強い。
撮影 浅川の土手 
 
キバナアキギリ シソ科  アキギリ属
葉の形がキリに似ていて、秋に咲くことからの名。長く飛び出しているのは雌しべ。
林縁のやや湿った場所を好む。シソ科で黄色の花はごく少数で、珍しい部類だそうです。
 
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やまぼうし・目次  
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9月上旬~中旬
イタドリ タデ科 ソバカズラ属
日当りの良い土手や道端に多く見られるが、崩壊地などに真っ先に生える先駆植物(パイオニア)
4月~5月の若い茎は酸味があり、生食すれば、喉の渇きをいやしてくれるありがたい存在。
高知県では通常の野菜としてスーパーなどでも販売されているようです。
 
ミゾカクシ キキョウ科 ミゾカクシ属
名は溝を隠すほど茂ることから。別名アゼムシロ
田んぼの畔などに、ムシロを引き詰めたように繁殖する水田雑草。
実際の花の大きさは1cm程度ですが、花の形がなんともユニーク。
 
シギンカラマツ キンポウゲ科 カラマツソウ属
白いポンポンのように見える花は全て雄しべです。
名は同属の紫金唐松に対して紫銀唐松との説明もありました。撮影 片倉城跡
 
ノダケ セリ科 シシウド属 
名は、茎が竹のように見えることからのようです。
葉は同属のシシウドと間違えやすいが、紫褐色の花は区別しやすい。
シシウドの花は白。
 
ヤブツルアズキ マメ科 ササゲ属
アズキの原種で違いは、アズキは蔓にならないが、こちらは茎が3m以上になり、木や草に
巻き付く蔓性。日当たりの良い場所を好む。撮影 美女谷温泉
 
シュウカイドウ シュウカイドウ科 シュウカイドウ属(ベゴニア属)
日本各地で野生化しているが、江戸時代に中国から渡来した帰化植物だそうです。
漢字は秋海棠で、バラ科のカイドウに似た花を秋に付けることからの名。
湿気のある日影を好む。葉が左右非対称なのが面白い。撮影 小仏峠超えコース 
 
モミジガサ キク科 コウモリソウ属
モミジの葉に似ていることからの名で、半日陰の斜面に多い。
別名シドケと呼ばれ独特の苦みから、東北では山菜の王様だそうです。
葉の形が似ているヤブレガサの花期は6/中~7/中で、こちらも新葉は山菜として知られています。