別館yahei

『おやつ』でない日々の暮し

『メゾン・ド・ヒミコ』

2005-10-14 23:25:36 | movie



監督 犬堂一心 
出演 オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯


大学時代の友人に誘われて
久しぶりに『シネ・リーブル神戸』へ行ってきました。
比較的新しいミニシアター系の映画館で、
座り心地よく、ストレスなく見れる映画館です
メゾン・ド・ヒミコ観ない?』ときかれて
気にはなっていた映画で、サイトもチェックしていたので、即OK。

監督&脚本は『ジョゼと虎と魚たち』のコンビ。

24歳の沙織と家族を捨てたゲイでがんの末期の父《ヒミコ》とその恋人《春彦》、
《メゾン・ド・ヒミコ》というゲイのための海辺の老人ホームを舞台に
織り成されるドラマです。

生きる事、死ぬ事、愛する事、親子、性別、迫害、理解。
メイクダウンした柴咲コウが『ブスッとしたブス』を演じていますが
コスプレシーンに、ダンスホールのシーンはやっぱりキレイ。
そのダンスホールのシーンはそれまでの流れから変わって、エンターテイメントな世界。
ちょっとテンションが違っていて、面白い、楽しい。

ホームの住人、ルビイがお風呂に入れてもらっているシーンの胸が偽物だと後で知ってびっくり。
良く出来てました。
ルビイのキャラが凄く良い。
明るくて楽しくて、そしてとても寂しい

《メゾン・ド・ヒミコ》と沙織の務める塗装会社が対照的。
西島秀俊演じる専務の“たらし”ぶりも必見。

春彦と沙織が深い関係になる?というところ、(青いベッドも印象的ですが…)
『触りたいとこがないんでしょ?』という言葉が、少し悲しく痛い。
その後、専務に『声出せよ』と言われるのも痛い。

うるっときてしまったシーンは、
ヒミコの『あなたが好きよ』という台詞。
散々沙織がヒミコを罵倒し、『許さない』と言った後、ヒミコが言います。
沙織に気持ちが入ってゆき、揺れる気持ちが伝わってくるようでした。

ホント、印象深いシーンが多くあります。
壁が語ってくれるラストシーンは
ホッとする、温かい気持ちになれて良かった。

春彦にあんな目で見られたら、男でも女でも落ちてしまうでしょう…
そう、中学生の男の子でも。
その、オダギリ君が、とにかくかっこいい。
(一緒に観た友人に何度言った事か…)
白いシャツ、白いスーツを着ている姿がかっこいい。
立ち振る舞いがかっこいい。
あの目にクラクラきてしまいます
仮面ライダーで《クウガ》をやっていた時から比べると
ホントに色っぽく感じます。
色んな役にもチャレンジしていて、
見るたびに、素敵な役者さんになってます。(←どうやら『SINOBI』は違うみたいね)
今夜は夢に出てきてれくれないかしら。

そうそう『ピキピキピッキー』は2000円で教えましょう。