久々の更新ですが、ちょっと真面目で堅い事を書くかも知れません。すみません
少しでも皆さんに伝わり、こんな事が今起きていると言う事をお伝えしたくて書きました。
果てしなく長いです
出来れば目をそらさずに見ていただけるとありがたいです。
mixiなどで少し取り上げられ、今問題になっているニュースがあります。
『東京都は１２日までに、１８歳未満と判断される子供への性行為を描写した漫画やアニメ、ゲームソフトを業界の自主規制の対象にした上で、反社会的な内容の商品は青少年への販売、閲覧を禁止する青少年健全育成条例の改正案を定例議に提出した。
１９日の総務委員会で採決される。
都によると、「野放し状態」となっている漫画やアニメの児童ポルノ的な描写を規制するのが目的で、全国でも初めての試みという。一方、識者からは「表現の自由が侵害されかねない」などの反対意見も出ている。
改正案では、漫画などで、服装や所持品、学年など１８歳未満と判断される子供を「非実在青少年」と定義。こうした子供への性行為を描写した商品を、青少年に販売しないよう業界に自主規制を求めた。
そのうち、強姦など著しく悪質な内容の商品は不健全図書に都が指定するとした。』
↑上記を見ると、『悪質な内容の商品』とあり、１８歳未満のキャラクターが対象とされる青年向け、いわゆる１８禁の漫画、ゲーム等が対象と見られがちですが、実際の規制は、一般向けの漫画雑誌(少年誌、青年誌、少女誌、レディース誌、ＢＬ誌、１８禁青年誌など)、ゲーム(男性向け１８禁、ＢＬゲーム、他未成年キャラクターの性描写のあるゲーム、１５禁恋愛ゲームなど)、ＣＤドラマ(ＢＬ、１８禁、１５禁性描写ものなど)、アニメ(ＢＬ、１８禁、１５禁性描写ものなど)』なども、対象と見なされるそうです。
今、上記に書いた、作品の大半に、１８歳未満のキャラクターは出て来ると思うんです。
そういうもの全てを『不健全』と見なされ、制作、販売、購入、所持、も処罰の対象になります。
キャラクターの実際年齢には関係なく、そのキャラクターが１８歳未満である容姿であれば処罰の対象です。(実年齢は２０歳越えてるのにどう見ても未成年のキャラクターとか)
私達、声優の演技も『18歳未満の少年/少女のキャラクターを表現した声によるセクシャルな演技が含まれるアニメ、ゲーム、ドラマCDなどが、不健全図書として規制されるなど、処罰の対象になります。
１９日にその法案が可決したら、東京都から大半の漫画、アニメ、ゲーム、ＣＤドラマが消えてしまいます。
そうしたら、出版業界、アニメ制作業界、ゲーム業界、声優業界が大変な危機に立たされます。
決して大袈裟な話しではなく、終わってしまうと言っても過言ではないと思います。
私自身、このニュースを知ったのがつい最近で、１９日まであと、少ししかありません。
今日の朝のテレビでも、私が見た限り余り重要として取り上げられている様な局はありませんでした。
私は子供が大好きで、子供達に夢を与える様な声優を目指し、声優になりました。
もちろん、子供達に悪影響を与える様な社会は良くないと思いますが、大人が思っている程、子供達の感性と言うのは単純なものではなく、考える力、自分で見て学ぶと言う事が出来るんです。
子供の頃、女の子なら覚えがあると思うのですが、『小学4年生』等の雑誌から初めて漫画を読み始め、ちょっとお姉さんの『りぼん』や『なかよし』、『ちゃお』といった恋愛要素の含まれた少女漫画と出会い、もっと成長して思春期の頃に更に大人の『少女コミック』、『花とゆめ』、『マーガレット』等を自分の成長に合わせて自分で選んで読んだりしませんでしたか？
その頃の自分には『少女コミック』、『花とゆめ』、『マーガレット』に出てくる高校生のヒロインの女の子の恋愛はちょっと大人で少しエッチシーンなどもあり、毎回ドキドキしながらもヒロインの恋愛を応援して読んでいたはずです。私はそうでした。
という風に、子供は自分の成長と共に読む本を選んで、漫画のキャラクターと共に成長していくというのが日本には昔からあるんです。
皆さんが子供の頃、親や学校の先生に意味もわからず『悪い事だからダメ』と言われ、疑問に思った事はありませんか？子供は『何がどういけないか』と言う事に敏感です。
大人から一方的に『ダメ』と言われて怒られても結局『何で悪かったのか』その意味をはっきり、子供が理解しないと意味がないんです。
子供は大人の知らない所で色んな事を学び、成長していくんです。『何がどう悪いか』自分なりに正しい答えを出そうとしているんです。
それを『不健全だからダメ』と言っても納得できる子はいるのでしょうか？
『何故不健全なのか』、『本当に不健全なのか』は子供が成長するに連れ自分で学んでいきます。
少女漫画や少年漫画の性描写は子供たちにとって身近な教科書です。
現に親や学校が正しい性教育を教えてるのでしょうか？
私は子供がいないので、今の学校教育の現状や、親の教育の現状はわかりませんが、自分たちが子供の頃は、漫画で学んだ事も多かったはずです。
子供たちは犬ではありません。犬はご主人様の言う言葉に従う、主従関係を作る生き物で犬ならば『ダメ！』『良し！』だけで成り立ちます。
子供はそうではありません。子供と築くのは主従関係ではなく、信頼関係では7ないのでしょうか？(決して犬の事を悪く言っているのではありません。)
大人の目で見て『不健全』と言うだけで大半の作品をこの世の中から消し去ってしまったら、子供達はどうやって学べば良いのでしょうか？
『良い』、『悪い』の判断は大人が与えたものだけでは、多くの物事を学ぶ事は出来ません。それでは洗脳になってしまうのではないでしょうか？
子供達が自分で考え、判断をし、答えを出したものを私達大人が受け入れ、教えるのが本来の在り方ではないかと思います。
この法案は下手をしたら、かつての戦時中の日本の様な事にはならないでしょうか？
子供の感性を奪わないでほしいです。
形だけを見て『不健全』と見なし、そういう対象物を、買う、見るの権限をなくすのも、男性(１８歳以上)の欲求(悪い意味ではなく)を満たす事が出来ず、性犯罪を増幅させるだけの様な気もして、女性の立場から言わせてもらうと、１９日以降この問題が可決されたら正直恐ろしいです。
現に、外国等では『青少年ポルノ法』の規制で性犯罪が増加した話しを耳にします。
今の『平和な日本』と言うのは決して軽い意味ではなく、本来の人間、今の子供達に必要な『平和な日本』とは今の『表現の自由』にも通じると思うんです。
確かに、漫画、アニメやゲームなどの悪影響で起こった犯罪もあったのは事実ですが、逆に封じられたら、その欲求は、不の欲求となり、弱い女性や子供達に牙を向けるのではないのでしょうか？ 封じる事で性犯罪を守れると思ったら大きな間違いです。
かつての禁酒法の例の如く、闇に紛れてでも人間は欲求を満たします。
その時に『子供を守る』と言っても遅いんです。 禁止をしたらどれたけリスクを背をう、法案を出した東京都はもっと良く考えてもらいたいです。
問題は東京都だけではありません。大半の作品は東京都で制作されているので、他の都道府県でも、購入が困難になります。
大袈裟ではなく、性犯罪に繋がる道を作っている気がします。
私事で言わせてもらうと、作家も制作会社も声優も皆、作品に対して誇りを持って仕事に挑んでいます。
それはどんな仕事であろうと『沢山の人に見てもらいたい』あるいは『心に残る作品を作りたい』と必死で仕事をしています。
私も、息だけの芝居でも、名前のない役でも、くちぱっちの様に重要な役でも、どの仕事も変わりなく誇りを持って演じています。
今日とある仕事をしていて、ある方に『あなたたち声優さんに救われたファンは絶対にいますよ』と言われました。
その言葉を聞き私は胸が熱くなり、今まで心に抱えてた『自分の存在理由』の答えが見つかった気がし、私こそ、その言葉に救われました。
その、一人一人の魂の篭った作品を、見た目だけの『不健全』と言う理由で反対されては、私達、そして沢山のファンの方達はどうすれば良いのでしょうか？
１８歳未満のキャラクターの性描写はあまりにも括りが大き過ぎて大半の作品はなくなってしまうのではないでしょうか？
完全に職を失う方も出てくるはずです。
そして希望を失うファンの方々もいるはずです。
それに、この東京都の言い方だと、『オタクは良くない』みたいな言い方にも取れます。
日本の産んだ、アニメ、漫画、ゲーム、それを好きな人を『オタク』と呼ぶのなら、そういう人達によって日本経済は支えられているという現状も考えてもらいたいです。
現に、一年に夏と冬に行われる同人誌即売会『コミックマーケット』によって、全国各地のいわゆる『オタク』と言われる人が沢山東京に集まり、東京都の交通市場は売上が上がっているのではないでしょうか？
『秋葉系』と言われる方達が、アニメやゲームの限定品の為なら、同じ作品をいくつも買うというありがたいお客様だと何故解らないのでしょうか？
音楽ＣＤの売上が落ちる一方、ＢＬＣＤの売上は落ちないというのをニュースで聞いた事があります。
世界各国では日本のアニメや漫画、ゲームが高く評価されている現状もあり、海外から沢山日本のアニメ、漫画文化に触れたい留学生や、観光客がいる現状なのに何故それを解ろうとしないのでしょうか？
１９日の法案が可決されたら日本経済はどうなってしまうのでしょうか？
日本政府も『景気対策』と言っているのであればそういう事にも目を向けてほしいです。
長々と書いてしまいましたが、私のブログを通して、今日本の漫画、アニメ、ゲームが壊滅の危機にあることを知ってほしいです。
少しでも興味を引かれたかたはこちらのサイトを見て頂けると、もっと良く分かってる頂けると思います。
http://mitb.bufsiz.jp/
最後に、私は本来声優という職業は夢を与える職業だと思っているので、プライベートで起こった辛いことや悲しい事はあまり書きたくないし（人によって表現は自由なので、くまで私はと言う意味です。)、この話はプライベートな事ではなくても、ある意味で一方的に私の考えを押し付けているような気がしてこの事を書くのも初めは戸惑いましたが、役者として、一人の大人として、この重要性を一人でも多くの人に知って頂きたいと思い、書きました。
このブログを読んで、誰か一人でも何かを感じて頂けたらと思います。
私も、私に出来る事を精一杯やって行こうと思います。
ＹＵＫＫＡさん！遅くなってすみません！
