ヨコシマな備忘録

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漫画家の横嶋やよいです! 

映画「おかえり、はやぶさ」

2012年03月23日 19時18分00秒 | 雑記
はやぶさ映画三連作の最後、「おかえり、はやぶさ」を観にいってきました!
これでようやく一連のはやぶさ映画行脚が終わりました…。
ちょこっとネタバレもあります。






う~ん…。
やっぱりこれも思っていた・観たかった映画ではありませんでした。

映画の中でも出てきた加点方式で言えば、
・スイングバイ・太陽圧等々、丁寧に説明していた
・ビーコンが予想通りの場所に落ちたことにも触れた
・3作の中では一番”宇宙”っぽい音楽(冨田勲)だった
・「仕分け」に対するイヤミ
かな。

音楽はね、”シンセサイザー”っぽいのが懐かしかったです。
むか~しの番組「宇宙~コスモス~」を思い出すカンジ。
だけど… 宇宙での場面で同じ音楽を使いまわしすぎて、
それはちょっとな~と思いましたよ。

三本の映画に共通していたのは「そのエピソードって必要?」。
今回は特にそれが気になりました。
ココリコ一家のエピソードは本当に必要だったのかなぁ…。
「簡単に諦めたくない」ということを言いたかったのなら、
三浦・藤原父子の関係でも出来たのではないかと。

はやぶさが宇宙を旅した長い時間の経過は、
子供の成長具合が一番わかりやすいのに
結局7年後も旺志郎のままだったなぁ。
せっかくまえだまえだを使っているんだから、はやぶさ帰還時には
お兄ちゃんの航基にバトンタッチすればよかったのに。

あとね、杏ですよ。
こんな文句のつけかたはないとは思うけど、
スタイル良すぎ!!
脚が長すぎ!!
演技は悪くなかったんだけど、おっさんが多い出演者の中で
一人だけ頭身が違いすぎて違和感アリアリでしたよ。
せめてもっともっさいファッションだったら良かったのに。
藤原・三浦・中村梅雀はさすがの安定感だった。
大杉連演じる川口先生は、なんか扱いが軽かったなぁ。

ストーリーは、はやぶさに関する全てのエピソードが軽かった。
いろんなピンチがあっという間に解決しちゃってた。
あそこでもう一言加えれば、もうひとつリアクションがあれば
説得力あったのにというところが目立ちましたよ。

もうひとつ三作共通していたことは、
ミネルバにいっさい触れなかったこと。
まぁミネルバにも逸話がいっぱいあるだけに、時間の関係で
触れられなかったのかもしれないけど、
三作がここまで触れないということは…
もしかして「ミネルバには触れてくれるな」ということだったんだろうか。

触れなかったといえば、渡辺謙版と同じく、
ネット住人にはまったく触れてませんでした。
寂しいね。

私は画面酔いしやすいので2Dを観にいきましたが、
映像は3Dで観たほうがいいんじゃないかと思います。
そこは前2作とは全然違う見所だと思いますよ。
きっといろいろ仕掛けはあったんだろうな。


一緒に観にいった友人の観終わってからの一言、
「なんかテレビドラマみたいだった」

!!
そう! それだ!
EDとか本当にテレビドラマっぽい!!
だから「ああ、映画を観た~」という満足感が少なかったんだなぁ。

はやぶさ映画三作をすべて観てつけた個人的な順番は
1.竹内・西田編(どの方面にも満遍なく触れている)
2.渡辺謙編 (緊迫感は一番だった)
3.藤原・杏編 (三浦・藤原の親子関係の描き方は良かった)
かな。
結局どれも篠田三郎ナレーションの「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 」を
超えてはないんですけれども。

まぁ私はニコニコ動画のはやぶさ擬人化MADが一番性に合ってるんでしょう。