御鏡壱眞右往左往

繰言独言、謂いたい放題・・・

やはり傑作!

2007-02-16 23:41:59 | 映画

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978 東京ムービー新社製作/東宝配給)

何となくライブラリから引っ張り出して見た懐かしい映画。
1978年公開だから、もうすぐ30年になろうかという、古い映画だが
今見てみても殆ど古さを感じないことに驚いた。
もちろん、時代は大きく変わっているから
風俗や背景は古い。
だがなんと言うか、空気は古びていない。
一言で言ってしまえばカッコイイのだ。
痛快娯楽作品。そんな形容詞がピッタリくる映画。
この映画を、かつてリアルタイムで映画館で見られたのは
とても幸運なことだったと思っている。
オリジナル作品として劇場公開された最初の「アニメ」(所謂「まんが映画」ではないという意味で)である。
であるから、まだ洗練されていない部分も多い。
映画の画面サイズが感覚的に掴めていなかったのだろう、
テレビアニメの画をそのまま持ってきたような粗いカットも随所にある。
デフォルメでなく、崩れた画もある。
でも、面白いのだ。


ルパン3世の劇場版は本作と、
別の意味で傑作とされる「カリオストロの城」がある。
「カリオストロ…」は、
いまや世界に通用するビッグネームとなった宮崎駿氏の作品だが
実はルパン3世の原作者、モンキーパンチ氏は
「カリオストロ…」に対しては否定的だという話もあったりする。
ルパン本来のキャラクターではないということらしい。
確かに、モンキーパンチ氏が描くところのコミックの世界に近いのは
どちらかと言えば本作の方であることは論を待たない。
だが実際に作品としての評価は概ね「カリオストロ…」の方が高いようだ。
勿論「カリオストロ…」が名作であることに異論をはさむ気はないが
本作「…複製人間」ももっと高く評価されてもいいのになぁ、と思う。


因みに、この映画化作品と原作者、そして観客の評価を巡っては
「うる星やつら」あたりでも面白い例があるのだが、
これはまた別の機会にでも。






しかしつくづくと、山田康雄氏を偲ばずにはいられない…
彼岸に発たれて早20年あまりが経とうとしているが
本当に惜しい人を亡くしたものだと思う
かの人こそ唯一無二のルパン3世そのものだった……。
3月19日が23回目の命日である…


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1 コメント

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コメントありがとうございました (映画で元気)
2007-05-05 10:34:49
 NO.83「る」のつく元気になった邦画「ルパン三世 カリオストロの城」へコメントありがとうございました。
 エピソードや関連することにお詳しいですね。
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