昨日、私が普段勤めているスタジオキャンパスで、「土曜セレクトゼミ」という特別講座が実施されまして、小学校5年生向けに「和と差の問題」をテーマに授業をしました。
授業時間は2時間半と、長い時間だったのですが、扱えた問題はたったの6問だけ。計算すると、1問25分かかったことになります。問題を解く時間もとりましたが、それは1問あたり5分程度。では残り20分も何をしていたのかというと、「別解の研究」で、1つの問題に3~4通りの解法を見せていったので時間がかかりました。
最近、授業をしていると、問題と解法が頭の中で「1対1対応」している生徒を見かけます。いわゆる、「こういう問題はこう解く!」という「パターン暗記」ですね。
基礎を定着させるであるとか、スピードを上げるであるとか、そういった面での学習方法としては有用な学習方法ではありますが、ことさら「応用力」「思考力」を身に付けさせる学習方法としては、心もとない学習方法です。
「1対1対応」してしまっている生徒の多くは、
●自分が身に付けている解法以外の解き方を受け入れようとしない。
●質問のときに「この問題は○○算ですか?」というように質問してくる。
●ちょっとひねった問題だと、全く解けなくなる。または、全く違う問題だと認識する。
といった傾向が見られます。
こうなってしまうと、「応用力」「思考力」を高める方向に進めていくのは至難の業です。何せ、今まで自分が経験してきた解き方以外は受け入れようとしなくなっているわけで、一から「算数の面白さ」や「算数の奥深さ」を伝えていかなくてはなりませんから。受験突破を考えると、「応用力」「思考力」を鍛えるよりも、
「究極の1対1対応」を目指していくという、大変険しい道の方が近道なのかもしれません。ただ、算数・数学嫌いの子どもに成長していくことは、目に見えていますが…
なぜ、こうなってしまうのでしょう?
それは、生徒が低学年だった頃に、多くの別解に触れさせていないことが原因です。
低学年の子どもだと、自力で解決できないことも多いので、いろいろな場面で質問してくると思います。しかし、塾の先生であっても、授業では別解を示しているんですが、質問をすると1通りの解法を示して終わりという人が多いように思います。また、ご家庭でも質問を受けたときに、テキストに載っている解法を伝えて終了という場合が多いのではないでしょうか。
「1対1対応」を防ぐためには、どれだけ多くの別解を見せていけるかといったところにかかってきます。
私自身、生徒から質問を受けたときは、できる限り別解を示すように注意しています。
ご家庭でも、質問を受けたときに、テキストに載っている解法1つを教えるだけでなく、他の解法も伝えていき、好きな解き方を子どもに選ばせるような伝え方ができると最高です。また、他の解き方を一緒に考えてみるのも面白いかもしれません。
手早い解き方から、面倒臭い解き方まで、様々な解法を知っているからこそ、問題に向かったときに、「試行錯誤」ができるのです!
いろいろな別解を研究してみませんか?
次回から、「別解シリーズ」を連載していきたいと思います。是非参考にしてください!
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最近、授業をしていると、問題と解法が頭の中で「1対1対応」している生徒を見かけます。いわゆる、「こういう問題はこう解く!」という「パターン暗記」ですね。
基礎を定着させるであるとか、スピードを上げるであるとか、そういった面での学習方法としては有用な学習方法ではありますが、ことさら「応用力」「思考力」を身に付けさせる学習方法としては、心もとない学習方法です。
「1対1対応」してしまっている生徒の多くは、
●自分が身に付けている解法以外の解き方を受け入れようとしない。
●質問のときに「この問題は○○算ですか?」というように質問してくる。
●ちょっとひねった問題だと、全く解けなくなる。または、全く違う問題だと認識する。
といった傾向が見られます。
こうなってしまうと、「応用力」「思考力」を高める方向に進めていくのは至難の業です。何せ、今まで自分が経験してきた解き方以外は受け入れようとしなくなっているわけで、一から「算数の面白さ」や「算数の奥深さ」を伝えていかなくてはなりませんから。受験突破を考えると、「応用力」「思考力」を鍛えるよりも、
「究極の1対1対応」を目指していくという、大変険しい道の方が近道なのかもしれません。ただ、算数・数学嫌いの子どもに成長していくことは、目に見えていますが…
なぜ、こうなってしまうのでしょう?
それは、生徒が低学年だった頃に、多くの別解に触れさせていないことが原因です。
低学年の子どもだと、自力で解決できないことも多いので、いろいろな場面で質問してくると思います。しかし、塾の先生であっても、授業では別解を示しているんですが、質問をすると1通りの解法を示して終わりという人が多いように思います。また、ご家庭でも質問を受けたときに、テキストに載っている解法を伝えて終了という場合が多いのではないでしょうか。
「1対1対応」を防ぐためには、どれだけ多くの別解を見せていけるかといったところにかかってきます。
私自身、生徒から質問を受けたときは、できる限り別解を示すように注意しています。
ご家庭でも、質問を受けたときに、テキストに載っている解法1つを教えるだけでなく、他の解法も伝えていき、好きな解き方を子どもに選ばせるような伝え方ができると最高です。また、他の解き方を一緒に考えてみるのも面白いかもしれません。
手早い解き方から、面倒臭い解き方まで、様々な解法を知っているからこそ、問題に向かったときに、「試行錯誤」ができるのです!
いろいろな別解を研究してみませんか?
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