ケーキ屋さんに入った。注文しようと思ったが、なかなかケーキの名が言いにくい。品名をどこで区切っていいのかわからないのだ。
カタカナが長く、ケーキの世界の専門用語とも思えるその名が、注文の際にうまく言えない。
ショートケーキ、モンブラン、シュークリームなら簡単に言えるが、聞きなれない文字が長すぎると区切りがわからない。それどころか、なかには読むのに考えこむ品もある。カタカナ語のダメ人間には、とってもきびしい場面だとそのたびに思う。
今の若い人たちはスラスラと言えるのだろうかと不思議だ。きっとカタカナ語や今様語には敏感なんだろうと勝手に想像する。
それと関連してか、最近町を歩いていてもカタカナの名のお店が増えてきた。屋号を目にしただけでは何を扱っている店か見当がつかない場合もある。このことは会社名にしてもしかり。カタカナの前か後に(株)というのがここのところめっきり多くなってきた。
ある所で先日「トリマ」という言葉を初めて耳にした。トリマという言葉がペットの美容師を意味するというのは知っていたが、聞いているとどうもそれとは違うようだ。なんだか少し前から若者の間でけっこう使われているみたい。
何のことかと尋ねたら、「とりあえず」「まあ」という副詞の連続語だという。この副詞を一つにまとめたのが「とりま」らしい。
とりま、ビール飲もうか。
とりま、メールしとくね。
なるほど、便利には違いない。
日記にでも書いておかないと忘れそうなので書いてみた。
とりま、忘れないように。
「つれづれ(133)とりま」