平成30年間を国民と共に歩んだ天皇の最後のお言葉を聞いてから久しい。数えてみれば、早いものでもう二年と一ヶ月の歳月が流れた。
いつも思っていたが、その最後のお言葉もまことに的を得た、我々国民の気持ちに添った内容だった。と同時に簡潔で、実に言葉を吟味されていると思った。
毎回思うことだが、天皇の会見には無駄な言葉というか、よけいな部分がなかった。お言葉をよく選んでおられると思う。私にはとうてい程遠い、真似のできない言葉の選び方であった。
令和の世になり、月日は流れても、心に響くお言葉は消えることはない。
言葉
言いたいことをみんな口に出したら どうか
知っていることをみんなしゃべったら どうか
書きたいことを全部書いてしまったら どうか
きっと
会話にはならないかも
詩にはならないかも
言葉を選ぶということは
我慢をすることとは違う
注意をはらってよく見ること
相手を思って発すること
それは 自分をより強くすること
「生命の詩(2)言いたい事を全部言ったら」