7.宴と悪夢…。
シャチグドンを倒した一行は、村人たちから暖かく迎え入れられます。
「皆さん、よくぞご無事で…。
そして、この村の危機を救っていただき、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。」と、キサガチの村の長老さんの言。
しかし、パッフェルはイオとマイトの方を見つめつつ、「いや、あのですね。その惜しみない称賛を、私たちではなく、彼らにして欲しいんですけど…。」と呟く。
「とんで . . . 本文を読む
5.悪戦苦闘…そして、救援
穏やかな海、水面は青く輝いて、空は水面同様に、澄み切っている。そして、空と海が遠くの地平線で一つにくっつきそうなくらいに青かった。波も穏やかで、
「団長、あの船じゃなくって、良かったですね。」
アクエリアがこう言うと、イルグレも怪しい騒ぎを起こしているもう一艘の船を見つめつつ、「あの船、転覆しないかなぁ~。」と不安そうな表情と物珍しげな視線とを合わせてながら、見つめ . . . 本文を読む
3.暁のデストロイ団
「う~ん、何か依頼ないかなぁ~。」と暇そうに冒険者の酒場で、掲示板を見つめる「暁のデストロイ団」の団長でストライダーの武人・イルグレ。彼は変わった思考の持ち主で、キマイラになれば、自らが本当の狐になれると思いこんでいる節がある。と言うのも、彼は狐に育てられ、自らも狐だと思っているのだ。
彼らは、バカンスで、この村を訪れており、海で遊んだり、山でウサギを狩ったりしてそれなりの . . . 本文を読む
1.悩める村
グドンの出現に、悩んでいた一つの村がありました。その村の名はキサガチ。
村の漁師たちは、長老・トハリに請願していた。
「長老、このままじゃ、ダメだ。俺たち、食えなくなっちまうだ~。」
漁師たちの声を聞いた長老は、その後、ある人物を呼んだ。
キサガチに住む霊査士・タクワである。
「タクワさん、実はお願いがありまして、最近、村の近くにある岩礁にグドンが出没したそうです。その退治の . . . 本文を読む