スローな生活

日々の生活の中で感じたことなどを書き綴ります。
犬や猫などの絵を描いてブログに載せています。

『日日是好日』

2018-10-27 08:00:00 | 映画

先日、茶道をテーマにした話題の映画『日日是好日』を見ました。

『日日是好日』は黒木華さん主演の映画で
森下典子さんの人気エッセイを映画化した作品です。

満たされない日々を送っていた大学生の典子(黒木華)は
母のすすめで、いとこの美智子(多部未華子)と一緒に
茶道教室に通い始めます。

茶道教室に通い続ける典子の日常を通して、茶道の奥深さや
ありのままに、今を生きることの大切さが伝わってきます。
9月15日に亡くなった樹木希林さんが茶道の先生を演じていますが
その圧倒的な演技力と存在感によって、発する言葉も心に響いて
とても味わい深い映画でした。

『日日是好日』はよく知られている禅語の1つで
「にちにちこれこうじつ」「にちにちこれこうにち」と読みますが
「ひびこれこうじつ」「ひびこれこうにち」「ひびこれよきひ」
と読んでいる例もあります。

『日日是好日』は禅から生まれた言葉で、文字通りに解釈すると
毎日が好ましくて気持ちが良い日だという意味ですが・・・
禅では良いとか悪いとか、相対的な物の見方を戒めているので
「好日」は「好い(良い)日」という字面通りの意味ではなく
真意は好悪を越えたところにあります。

禅の基本的な修行として「坐禅」があります。
「座禅」と書く人が多いようですが・・・
本来、「坐」はすわるという動作を表していて
「座」はすわる場所を表しているので
正式には「座禅」ではなく「坐禅」と書きます。

「坐禅」とは坐(すわ)った状態で、心を整えて
「無の境地」に近づくための修行。
道(茶道、華道、書道、剣道、・・・)は禅に通じるものがあって
「無の境地」は道でも使われている言葉です。

「無の境地」とは煩悩を捨てて、自然と一体になることです。
自然と一体になることによって、誰とも比較や対立することのない
ありのままの自分を受け入れることになります。

私は特定の宗教の信者ではありませんが
魂の存在や輪廻転生を信じています。
前世の記憶が潜在意識の中に封印されているのでは?
と思っています。

自然と一体になるというのは潜在意識と繋がることだと思います。

生きていると好い(良い)日もあれば悪い日もあります。
そもそも、好悪は自分の物差しで測った結果なので
「無の境地」になって自分の物差しを捨てれば
好悪など、様々な思いや感情、ものに対する執着がなくなって
どんな日であっても、あるがままに受け入れることができます。

今日という日は二度と来ない、かけがえのない日。
『日日是好日』という言葉は人によって受け止め方が違いますが
「一日一生」「一期一会」に通じるものがあります。


(収集したマッチ箱より)


ハロウィンをイメージして絵を描きました。


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2 コメント

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イラストが凄い (lemonwater2017)
2018-10-29 20:17:07
はじめましてです。
イラスト本格的ですね。

私もイラストは好きですが、殆どパクリ状態(悲)。メディバンというペイントアプリを使う様になって、スマホで絵を描くようになりました。

最近のペイントアプリは凄く使い易いですね。

ラーメンは僕も大好きですが、殆どインスタント。それに私も50過ぎて一人モンです。肩身が狭いですが、挫けずにです。
lemonwater2017さんへ (北弘文)
2018-10-30 03:44:40
コメント頂きありがとうございます。
このブログ(gooブログ)を含めて
Facebook、ヤフーブログ、インスタグラムなどいろいろなSNSをやっています。
「北弘文」をヤフー検索して、気軽に見て下さい。

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