イエスからマグダラのマリアへの手紙・私は本当にかつてマグダラのマリアだったのか?

55) 地球と人々の黎明期であった

 

 ありがとう・・・マリア。 あなたのその美しきお心に、私は心からの愛と共にこれからのあなたのお幸せを祈ろう。

 

それでは今日、皆様にお伝えすべく、あなたに書き取っていただきたい内容をお話ししよう。

 

あれは、今、思うにとても寒い・・とまでは言えぬとも、珍しく寒さを感じざるを得ない朝のことであった。

あなたは、私の側から、いわば台所の方へと朝飯を準備すべく歩んでいこうとしていた時のことである。
あなたが、突然、小さな悲鳴を上げて転がったのである。

めずらしいことである。

手には何も持っていなかったこともあり、幸い、あなたの膝を少し痛めた程度であなたはすぐに起き上がり、何事もなかったように台所に行き、いつものように

皆の朝の食事の準備に取りかかった、その時のことである。

 

ある小さな女の子が、目をこすりながらあなたの方によろよろとした足運びで近づいてこう言った。

「ママ~わたし、とても恐い夢、見ちゃった。私がどこかで誰かにつかまって袋の中に入れられ、どこかに連れて行かれて・・・山の中に捨てられてしまうの。すごく怖くて、怖くて・・・」と、とうとう泣き出してしまった。

あなたは腰をかがめて優しくその子を抱きしめて、言った

「大丈夫、安心して・・・何もないのよ・・・み~んな夢。あなたはしっかりこの家にマリアとイエスと一緒にいるの・・・あなたは誰にも渡さない。あなたはしっかりこの家で安全に守られているから大丈夫・・・あなたは守られているから大丈夫!」

と言うような言葉を繰り返しながら、その子を抱いて優しく涙を拭いてあげていたのである。

 

そこに他の子供が何人か目をこすりながら近づいて来て、声をかけて

「ステンシア・・・僕もいるよ・・・僕たちがいつも一緒だよ。大丈夫・・・皆が守ってるから安心してネ」などと口にして彼女を安心させていたのである。

そして間もなく、その女の子は笑みを浮かべるようになり、あなたは抱いていた彼女を床に下ろし、彼女はその子供達と一緒に自分の寝床の方に戻って行ったのである。

 

実際、これに似たことはよくあったのである。

夢を見て泣きながら、マリアの方にヨロヨロ近づいてくる子供達も少なくなかったのである。その度ごとに、あなたは優しく丁寧に安心させるよう努めていたものだった。

あの時は、様々なことが意外な時に、意外な形で生じたものだった。

様々な背景を持った子供達には、色々な人間関係が背後にあり、捨てられた理由も様々で、色々な運命を背負っていたのであった。

 

私、イエスとマリアはそういう種のトラブルには慣れており、一人一人の子供の背後のストーリーにも心を配っていたものである。

家庭と言うしっかりとした制度や生活の形が流動的で、その時その時の様々な事情で、家庭はたやすくゆるやかにひもが切れ、子供達は一人、道端に放り出され、捨て犬のような生活を余儀なくされていたものだった。

 

そういう人間の、ある意味、発達段階、進化のプロセスであったからこそ、私達は天からの遣いとしてそこに生きたのだと今は明確に理解できる。

そして、その生活様式の不安定さ、社会の未構成段階での心の持ち方、心のよりどころ、何を心の中心に添えて生きていくべきか等々の基盤となるものを天からお伝えしながら、指標を示すべく、私は街角で人々の相談にのっていたのである。

 

 今はそれがはっきりと理解できるのである。

人間の発達、進化もごく初期段階であり、人々をまとめ、ある種ルールのような約束事を皆で作っていくようなものが必要であったのである。

私はそのために、派遣され、人々の生活の中に起きる様々なことを皆で話し合ったり、疑問を解いたり、全体として進むべき道をゆっくりと自然に皆で歩み行くための先導役であったのだ。

 

毎日男達が私に近づいて来ては、色々なことを話し、話題を提供しながら、皆で疑問や、何を中心に、どんな考え方を柱として少しずつ築くべきか・・皆で話し合いながら、地球全体の黎明期の進むべき方向を少しずつ定めていったのである。

その時の天の意図は、まず第一に、人としての個人的生き方・・・自分を毎日維持していくための食べ物や住む所という基本的生命の維持に必要な習慣やルールを皆で作り上げていくことであった。

そして、それが徐々にある程度確立するに従って、ゆっくりと集団としての動きとなって行くため、今度はグループとしての拠り所となる基本的価値感やルールが必要となって来る。

それらも、私の周りに集まった人々の色々な相談事や話題の提供に依って、自然と少しずつ、皆で一緒に考え、議論しながら、天の意図や価値観を植え付け、それらを人々の心の中で育てていったのである。

 

地球の上で住む生物・・・その中で一番進化した人間の進むべき方向性をしっかり作る時代であったと言えよう。

そのための私、そして家庭の一つのモデルとして、マリアと子供達が与えられたのだとも言えよう。

様々な境遇から集まって来た子供達と共に、愛ある生活の有様を体験しながら自然に作り上げるプロセスであったとも言えよう。

 

 そして今、2023年、長い時月を経て、今の地球と人々が存在している。

どう進んで来たのか、人々の心の中にある生きる柱がどうなっているのか。

天の意図である愛を知り、体得し、更に高め宇宙の旅の一端が、この地球で為されているのだ。

 

今一度、この観点からご自分達の毎日を見つめるチャンスにしていただけると嬉しい。

 

ありがとうマリア、今朝も私にご協力をいただき、本当にありがとう。

私からの深い・・高い・・・広い愛を、あなたの所にどっさりおいて行こう。

ありがとう、マリア。

常に、いつまでも、あなたを深く愛している。

ありがとう、マリア。

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