ぐうたら受験生！

　娘は今年、高校受験生であった。過去形は正しくなく、今も受験生だ。今年の正月頃は、わざわざ二人で出掛け、太宰府天満宮で勉学に勤しむ誓いをたてた。
　しかし、大宰府の彼は、今や九州の地に居ないのであろう。一向に、本人にやる気も起こらず、成績も向上しない。まぁ、もともと今の教育には向かないタイプだから仕方ないと、父親としてはあきらめているものの、世俗的にあるレベルまでは学歴社会であるからして、高校くらいちゃんとと思う。
　そんな親の願いも虚しく、部屋に行けば音楽を聴いているし、時間になったらぴったり正確にテレビを見に居間にやってくる。時間に正確だと笑うと、ありがとうときた。駄目だこりゃ。
　どうしたらいいものかと女房が嘆くが、ほっとけと私は必ず言う。
　結局、どんなに言っても、仮に叩いたり殴ったりしたとしても、真の力は付かないのである。今の現象として受験がある。しかし、親の責任は、良識的見識を有した、自分の力で生きていくバイタリティを持った社会人なのである。我慢しよう、我慢しよう、ガマンしよう。
　　　　　　　　　　　　　　娘の可愛い友達に異性を感じるいけない野良犬より