ワンダーリーフ写真部の活動日誌

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【連載企画:最初のカメラ】1.何を基準に選ぶか

2014-08-31 16:14:58 | 撮影機材

Cカードを取ってから何回かファンダイビングに行くと、ダイビングってこんなもんか、ということがわかります。そこで次の一手として、写真を撮ってみようたは思うのは、ごくごく自然なことだと思います。
よくある発想としては、自分がすでに持っているカメラで水中写真にチャレンジできないか、ということだと思います。ただ、とりあえずその発想は置いといて、以下の選ぶ基準に合致するカメラなら是非それを試してほしいが、もし合致しないならほかのカメラを購入することを検討してほしいです。

基準0.(必須)水中で撮影できること
当たり前なのですが、これで意外と選択肢が狭まります。もともと水中に持ち込める防水カメラもありますが、今のところ最大でも25mまでです。レジャーダイビングは39mまで行きますので防水カメラを裸のままダイビングに持ち込むのはオススメできません。
防水カメラでなくても、防水ハウジングという専用水中ケースがあれば、水中にカメラを持ち込めます。カメラメーカーが純正のハウジングを用意している場合もあれば、ハウジングメーカーが商品化している場合もあります。一般に純正品の方が安いですが、ハウジングメーカーのほうが多機能であることが多いです。

基準1.(必須)センサーサイズが1インチ以下のコンデジにするべし
センサーサイズと言われて何のことかわからない読者は、要はコンデジにしろということだな、と理解してください。
センサーサイズが大きいカメラほどキレイに撮れるカメラ、ということは事実かもしれませんが、センサーサイズがデカすぎるカメラは最初のカメラとしては全くおすすめしません。その理由は、
・ピントを合わせるのが大変だから
・デカすぎるから
・高すぎるから
普段から一眼レフ使いでファインダーを覗きながら写真を撮ることになれている人は別ですが、そうではないひとがセンサーサイズの大きいカメラを使った場合に最初に驚くのは、
写そうとしているものが画面上に見当たらないこと
だと思います。センサーサイズが大きいとそれだけ「被写界深度が浅い」、すなわち、ピントがあう範囲が非常に狭いので、肉眼の視界のように全てのものにピントが合っている状態、というものが非常に得にくいです。そういうカメラは芸術作品を撮ろうと思うときに使うものであって、海の中でちょこっと撮ろうとかそういうものではないのです。ただ、やっぱりキレイな写真を撮りたいと思うのは当然なので、1インチ以下の範囲でなるべく大きなセンサーサイズのカメラを選択するのはよいことだと思います。現時点で、1インチカメラはソニー、フジフィルムは2/3インチ、キャノン、オリンパス、パナソニックは1/1.7インチで手頃なコンデジを用意してますので、このあたりで手を打ってはどうでしょう?
デカすぎるというのは読んで字のごとくですが、ダイビングを始めて2、30本かそこらのダイバーが一眼を水中で扱うのは非常に困難です。というのは、基本的に両手が塞がるからです。水中を移動中に手をふさがなくて済むように、機材にぶら下げられるようなコンパクトなカメラがいいでしょう。
高すぎるというのはこれまた読んで字のごとくですが、カメラを水中で扱うためには、カメラ代にプラスしてカメラもう一台分の追加コストが最低でもかかるということを覚悟してください。

基準2.(推奨)最短撮影距離(特にズーム時。50cmだと長すぎる)、意味が分かるなら最大撮影倍率も参照
最短撮影距離とは被写体にどれだけ近づいて撮影できますか?という話で、レンズごとに(コンデジの場合はカメラごとに)違います。特にマクロ写真を撮るときにはいかに被写体に寄れるかが重要で、最短撮影距離より被写体に近づくと絶対にピントが合わない。
マクロ撮影時に小さいものを撮ろうとする場合は、ズームせずに精一杯近づくと、カメラの影になってフラッシュやライトの光が被写体に当たらなかったりするので(ほんとは他にもか理由はあるけど)、ズームしてマクロ撮影をする(いわゆるテレマクロ)ことが多いです。そのときに最大ズーム時にどの程度被写体に近づけるかで、そのレンズ(カメラ)がマクロ被写体をどれだけ大きく撮れるかが決まります。

基準3.(任意)ズーム倍率(光学)は3~5倍あれば十分
最近のコンデジは20倍ズームだとかは当たり前なのかもしれませんが、水中で20倍ズームは必要ないです。なぜなら、水中はどんなに透明度が高くても、30m先が見えるか見えないかですから、遠くのものを写そうとしても霞んでしまってきれいに写せません。ズームよりもほかに優先すべきものがあるはずです。

基準4.(任意)できれば絞り優先・シャッター速度優先モードぐらいはあること、そして水中で値(iso含む)を操作できること
ここからは少しマニアックですが、絞り、シャッター速度のコントロールができると、このカメラのまま撮影のステップアップができるのでなおよいです。とりあえずオートでしか撮影をしたことがない人は、とりあえずそのモードがあるカメラを選ぶこと(センサーサイズが大きければたぶん問題ないです)、そしてハウジングについては外からのボタン操作やダイアル操作で絞り(F値)やシャッター速度のコントロールができるかどうか、何らかの形で確認するようにしましょう。

基準5.(任意)明るい(F値の小さい)レンズ(特にズーム時)
基準6.(任意)マニュアルフォーカスができるか
コンデジでもコンデジとは思えないような写真を撮るとは人それぞれ感じ方が違うかもしれません。僕自身はボケ味にあると思っていますので、コンデジで周囲をボカしたマクロ写真を撮るために必要な要素である
・大きなセンサーサイズ
・精一杯のズーム(3~5倍)
・明るいレンズ
を満たすカメラが、そういった写真を撮れるカメラになります。ズーム時の絞り開放時のレンズF値も、カメラ選びの一つの基準になります。
またそういった状態で写真を撮ると、どうしてもコンデジのオートフォーカス性能が追いついてこない場合があります。被写体深度が浅くて、ピントがあわせきれないのです。その場合には、自分でフォーカスを調整しなくてはならないので、できればマニュアルフォーカスを外から調整できるカメラ・ハウジングであってほしいなということです。

次回は、私が昔使っていたコンデジである、Canon PowerShot S100を紹介します。このカメラは一昔前の代表的な水中コンデジでしたので、みなさんのカメラ選びの一つの参考基準として使えるのではないかと思っています。


SONY NEX7 + SEL1628 + VCL-ECF1 という選択

2014-08-28 23:08:23 | 撮影機材

先日の冠島のダイビング(http://blog.goo.ne.jp/wonder_photoclub/e/36966ccc6dc6426012af30c991c21e02)で使ってみたレンズ、SEL1628+VCL-ECF1を陸上で使ってみました。たまたま会社の人と京都の貴船にて川床ディナーだったので、ちょっくら試してみました。RAWからJPEGを出してますが、特に編集はかけていません。

着いた時には夕暮れどき、空に向けて撮ってもISO800からのスタートです。煽って取る写真は、フィッシュアイが最も得意とする構図ですね。

日も暮れると、ISO1600で絞り開放にしても手ブレに気を付けないといけないシャッタースピードになってしまいますね。さすがはNEX、この程度の高感度ではビクともしませんね。安心して洞窟でも使えそうです。

酔っ払っていると、端にまで注意が行き届かなくなって中途半端な写真になってしまいますね。道路は撮さなくてもよかった。。

さすがにISO3200ともなると、少しノイズが出てきているように思います。キレイな写真を撮るなら、ISO1600程度までにとどめておくべきかな、と思いました。このあたりになると、目で見えるよりも明るく撮れているように思えます。

ワイド初心者の管理人としては、なかなか勉強になったラウンドでした。


2014.8.23 ヤシャハゼ(田辺)

2014-08-27 20:29:57 | マクロ(ハゼ)

夏は混んでるので行きたいポイントになかなか行けなくて困りますねぇ。。。田辺と言ったらショウガセが外せないと個人的には思っているんですが…ほかのお客さんが先に行っていたり、ポイントが混んでいたりで潜れないことが結構ある。。そんな日も楽しめるようにサーチダイビング能力を日ごろから高めているつもりでしたが、普通種ばかりになってしまいました、ヤシャハゼ以外。

田辺湾にはたまにこういう珍しげなハゼが出るみたいですね。沖縄ではよく見ますが、個人的にも南紀で目撃したのは初めてです。ただ10人以上で取り囲んでしまうと、十分に寄る前に引っ込められてしまいますね…って僕のせいですかね?(汗)

あとはギンポ系はちょっと探せば出てくるので、出物に困ったときには助かります。

あとはオルトマンワラエビとかいたんですけどね…載せられるクオリティのものが撮れなかった。。。修行がたりない。


ワイドに目を向け始めて

2014-08-26 23:25:44 | ひとりごと
海で写真を始めて2年、コンデジをマクロ専用カメラ(DP3 Merrill)に切り替えてから半年ほどになりますが、みなさんご存じの通り、最近ワイドを撮るようになりました。
その理由を振り返ってみると、写真の撮り方のバリエーションが増してきたことにあるような気がします。以前はオートの水中モードでただシャッターを切っていたワイド写真も、今やマニュアルモードで、iso、絞り、シャッタースピード、ストロボの強弱と調整するものがたくさんあって非常に忙しい。ワイド写真撮影自体に楽しみを見いだし始めたといったところです。

去年の5月(八丈島)

今年の8月(八丈島)


オートから絞り優先に変えたのが去年の夏、絞り解放のテレマクロにこだわり始めた去年の秋、さらなる解像度とボケを求めてカメラを買ったのが今年の冬、撮影モードをマニュアルにし始めたのが今年の春。
ワイドに戻ってきたのにはそれなりの成長が伴っているんだなぁと実感。今はワイド、マクロ、いずれも撮るのが楽しい。

2014.8.24 イサキ(冠島)

2014-08-25 21:14:38 | ワイド(魚群)

”夏の日本海"ってイメージ湧きますか?冬の荒れ狂う海とは違って穏やかで暖かくて、なんてったってキレイ!普段太平洋側を主戦場にする僕らにとって、夏限定で潜る日本海はちょっとした風物詩でもあります。

 

ハマチがトルネードを作っているかも!?という情報もあったので、魚眼レンズ持ってきてみましたが、水温が高かったせいかハマチトルネードには会いませんでした。それでもイサキが群れていて結構絵になります。

 

魚眼なのでマクロ被写体は苦しいのですが、非常にキレイなサキシマミノウミウシを見つけてもらったので、撮らせてもらいました。夏の日本海、マクロも意外と侮れないかも。。

 

白いヤギを見ると、太平洋側ではクダゴンベ探しをしてしまいそうですが、ワイド的に美しい被写体の一つです。カサゴは乗っていたのでついでに…

 

ただのシロウミウシですが、魚眼で撮るとお花畑的な感じで非常に美しいですね!

 

ワイド撮りいったのに結果的にはマクロも多いような…しかし海の美しさを活かす写真作りはこういうキレイな海でないとできませんね!また来年も来よう!