ワンダーリーフ写真部の活動日誌

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フィッシュアイレンズがついてない!からの水中ワイドのレンズの焦点距離の考察

2015-05-06 14:31:25 | 撮影機材

このGWに沖永良部島に行ってきたんです。狙いはワイドだったんで、我がワイド用愛用カメラであるNEX7を携えて。
1か月前に宮古島に撮り行った時からカメラには何の変化もないはずだったんですけど・・・現地で重大なことに気づきまして、

フィッシュアイレンズついてないじゃん!!

ついていたのはSIGMAのDN 19mm(フルサイズ換算で28mm)でありました。広角ですけど、ワイド用のレンズというにはちょっとが画角が狭すぎますね。むしろ標準ズームのワイド側とこれでは変わりませんね。コンデジで撮るワイド写真みたいな感じでしょうか?

ま、どうせギンガメには寄れないとわかっていますし(実際カメラに写る距離には近づけませんでした)、意外とちょうどいいかもとポジティブに捉えて、いざエントリー!

 

1.ワイドマクロ的被写体

ワイドの被写体といっても、魚群を撮るときと、わりと大きい個体を単体で撮るときとがあると思います。
今回は大きめの個体をアップで撮る場合をワイドマクロ的な場合と呼びます。

以下は、今回の換算28mmのレンズで撮ったウミガメ(アオウミガメとタイマイ)の写真です。わりとフレンドリーなウミガメはかなり寄らせてもらえるものですが、上のアオウミガメはそういう類いのカメさんでした。それに対して下のタイマイはあまりヒトには興味がないタイプで少し距離をあけられた(それでも2~3mぐらい)場合です。

 

一方、こちらは年末のパラオでフィッシュアイレンズを用いて撮ったナポレオン(とヒト)とマンタの写真です。どちらもがっつり寄っています。

 

ウミガメやナポレオンのようなヒトぐらい大きさまでの被写体の場合は、がっつり寄ったとしてもフィッシュアイだとかなりスペースが空きます。もちろんここからトリミングをすれば大きく被写体を引き伸ばすことができるわけですが、フィッシュアイのゆがみや引き伸ばしによる解像感の低下等を考えた場合に、フィッシュアイレンズで撮るよりも、今回の28mmくらいの広角レンズで撮るほうが合理的であるように思えます。また、このような被写体に少し距離を取られてしまう場合であっても、28mmぐらいの画角であれば問題なく対処できますが、フィッシュアイはすご~く小さく写ってしまうわけです。
ただ、マンタのような巨大な被写体の場合には、フィッシュアイレンズのような極めて広い画角のレンズを使わなければ、被写体を画面内に捉えきれなくなります。

2.魚群

今回は小規模ながらイソマグロの群れを捉えたので、換算28mmのレンズで捉えたのが以下の写真です。ストロボを当てに行っているので、おそらく1~2mの距離には近づいたかと思います。

一方、パラオでフィッシュアイレンズで撮ったギンガメアジ集団の写真が左、右がバラクーダの群れになります。どちらもかなり群れに寄っていて、恐縮しながら撮った覚えがあります(笑)。

 

結局これは写真で何を表現したいかに関係しますが、フィッシュアイで撮るためにはそれなりに群れがでかくある必要があります。今回出会ったイソマグロの群れは20体で構成されていて、おそらくフィッシュアイレンズで撮ったら寂しい写真になったことでしょう。そういう場合には、28mm前後の画角で、一つ一つの個体がわかるような群れの切り取り方をすることで、個々の個体の迫力というものを表現できるようになるかもしれません。

 

というわけで、今回レンズを間違えて持って行っていたことについては結果オーライだったわけですが、もし今回出会ったハンマーヘッドシャークに寄れていれば、もしくは、イソマグロの群れがもっとでかければ、またギンガメアジが堂々とトルネードを巻いていたら、換算28mmのレンズではお話にならなかったわけです。
かといって、予定通りフィッシュアイレンズがついていたとしたら、被写体を満足に大きく写すことはできていなかったでしょう。

 

ということは、ギャンブル要素を含んだ大面の狙いダイビングの場合には、単焦点レンズよりもワイドズームレンズを持って行ったほうがよさそうですね。フィッシュアイほどにはならなくても、超広角から広角の画角でズームできるレンズは、この水中でかなり重宝するように思えます。撮りたいものの大きさに合わせて、撮り方に合わせて、画角を変えることができるわけですからね!

我が相棒NEX7につけられるワイドズームのレンズにはSEL1018がちょうどよさそうですね。ネット上での評判も上々なレンズですし、お値段はなんと¥95,000!ってまじかよ!?Nauticamハウジングに合うポートとギアも買わないといけないですね。ギアが¥19,800でワイドポートが¥66,800ってまじかよ!?全然無理だわ・・・

 

ただ、フィッシュアイではない超広角の世界は知っておく必要はあるな。SONYのEマウントのシステムは幸いにして、フィッシュアイ超広角もアタッチメントレンズでカバーしてくれているので、助かります。ハウジングのポートシステムも同じなので、まずこちらだけであれば追加出費は少なくて済むかな…



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