徐々に遡って書いているので、だんだん記憶もあいまいになってきます。
さてこの日はマクロ撮影に出かけたわけでもなんでもなく、おともした、って感じだったんですが、水中では比較的自由にさせてもらったので、勝手に見つけて勝手に撮る、みたいな感じでした。ワンダーリーフ写真部の標語である「自立したダイバー」は何でも自己完結するダイバーのことであり、自分で被写体も探すし、例えはぐれても自分で帰るルートを見出します(笑)とにかく自分のペースで写真を撮れるのがいいですね。
タイトルのジョーフィッシュ口内抱卵は、初夏から夏にかけての名物になります。いつもいつもくわえているわけではないので、それはそれで一応貴重なんですが、ご一緒したみなさんは「ふ~ん」というリアクションでしたね。普通にラッキーなんですけど。ただ入っている卵の数がそんなに多くなかったので、卵を写しつつ目にもピントを合わせるというのは、やや高度だったように思います。
この日は岩場で数個体のオキナワベニハゼを見つけていて、結構人馴れしていてちょいちょいホバリングしてきます。でもすぐやめるのでなかなか写せない。舐めやがって。いろいろ格闘していたらストロボの位置が面白いところに入って、ちょっとしか光があたらない、スヌーティな感じになりました。スヌートとは、スポットライト的な光の当て方の技法のことですね。
さて、普通にダイビングしているとその綺麗さに気づけない魚がたまにいるのですが、このイトヒキベラはその代表格みたいな魚だと個人的には思っています。普通に見てるとなんともじみ~な魚なのですが、黒抜きでバシっとストロボを当てると、ギラギラした印象を受けます。
スズメダイが豊富な串本、初夏の幼魚シーズンの代表格、アマミスズメダイygも多くはないですが観察できます。横から写すアマミスズメダイygは個人的にあまり好きではない(ブサイク)なので、頭の斜めから写すスズメダイ撮りでいただきました。
最後に、絶対いるなと思ってキョロキョロしていて見つけたクビアカハゼです。わりと粒子が大きい砂地、珊瑚礁や岩場の近くにいる印象です。人馴れしているだろうと思って正面に回り込んで思い切りぼかして撮ろうと思ったら引っ込みました。。ハゼは横から撮るのが王道なので、とりあえずそれはそれでいいか…
初夏~夏は幼魚がたくさん生まれるので、フィッシュウォッチング派ダイバーにとっては夢のようなシーズンですね。特に串本は激レアではないにせよ、魅せてくれる被写体として十分価値がある生物種がたくさんいて楽しいです。今シーズン、もう1回くらい行っておきたいですね!