2024/5/22付のテレ朝のニュースにて”ICC(国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を請求したことに、アメリカのブリンケン国務長官はICC関係者への制裁を示唆した。 ”と報道あり。
「ユダヤ人」というものが日本人には感覚的に良くわからない。そして日本人のユダヤ人へのイメージはひどく矛盾したものだ。日本人が持つユダヤ人のイメージは以下が代表的なものだろう。
①ナチによるホロコーストの犠牲者であるかわいそうな人たちというイメージ
②ロスチャイルドやデビアスに代表される大金持で洗練された人たちというイメージ
③アインシュタインやグスタフ・マーラーに代表される科学や芸術に大きく貢献した人たちというイメージ
④シェークスピアの”ベニスの商人”からの残酷・冷酷な人というイメージ
⑤石を投げるパレスチナの少年をライフルで撃ち、現在のガザで起きているように女子供を含む民間人を多数殺傷する冷酷な軍隊を持つ人たちというイメージ
これらは全てメディアにより日本にもたらされたイメージで、日本での経験により培われたものではないので具体的な感覚としてユダヤ人をイメージすることができない。日本人はキリスト教的な素養はないし、ましてユダヤ人の歴史を語る旧約聖書の世界にはもっと馴染みはない。これらの書物を感覚的に理解することもできないのだ。
私の「ユダヤ人」いついての経験は以下のみである。それは、通っていた英会話教室の教師がユダヤ系アメリカ人で、英会話教室というのはクリスマス時期によく雰囲気を出すためにクリスマスの飾りつけをしたりするが(これは一種の商業主義と理解している。)そのユダヤ系アメリカ人の英会話教師はそれに反発してユダヤの建国神話(彼らの神が7日間でこの世を作ったことなど)を熱く語っていたこと。
ただし、その英会話教師は私の発した問い「あなたは本当にその建国神話を信じているのか?」に対して「もちろん」と答えたが、「それが正しいなら、我々日本人の建国神話と矛盾するがどちらが正しいのか?」という問いには答えることができなかったが。
この程度の経験しかない。ユダヤ系の人と一度も話したこともないという日本人が大多数だろう。
”アメリカの政治を左右するユダヤロビー”ということが良く言われるが、これもアメリカに住んでいるわけではないので、この”ユダヤロビー”の影響力の強さというものが感覚的には理解しがたい。”ユダヤロビー”というものが、今回のICCのネタニアフ首相への逮捕状請求に対して、アメリカ政府がICCへの制裁を行うほどアメリカ政府にとって怖いものなのだろうか?
今回のICCによるハマス幹部とイスラエルのネタニアフ首相への逮捕状請求は国際法に従った正しいことであると思う。両者は明らかに国際法違反を行っている。アメリカの妨害があろうと進めるべきだ。(2024/5/22)