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日々雑感

日々の雑感を書きます。

ベルリン市ミッテ区の”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」撤去

2024-09-20 21:39:18 | 日記
日本では大きく報道されていないが、2024/9/19付の韓国ハンギョレ新聞日本語版の”「少女像撤去」ベルリン市ミッテ区、疑惑に包まれた代替オブジェ設置計画”との記事が興味深い。

韓国国外に設置されている”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」をこれから減らしていく方法、これ以上増やさない方法へのヒントがあるからだ。

ことの経緯を簡単に書けば
①ドイツ在住の韓国系団体が名目は”戦時暴力を記憶し反対するため”という理由で当局の許可を得て”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」をベルリン市ミッテ区に設置
②韓国系団体が当局の許可を得る時に、像に日本軍の”従軍慰安婦”制度を非難するプレートが付いていることを報告していなかった。
③日本政府のミッテ区長への要請もあり、プレートの存在を隠していたことを理由にミッテ区が像の撤去を決定
④日本外相がドイツ政府に像の撤去を再度要請
⑤韓国現野党の国会議員がミッテ区長に撤去しないように要請
といったところだ。
これらの経緯に対し、ミッテ区長が日本政府や韓国国会議員の圧力を非難、”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」を撤去し”普遍的な”戦時性暴力を非難する像を設置する方向を表明した。とのことをこの記事が報じている。また、新しい像の製作がミッテ区長の関連団体により行われるのではないか?との疑惑を同時に報告している。

ミッテ区長の本音は”従軍慰安婦問題”は日本と韓国の問題で、その争いは日本か韓国でやってくれ、わざわざドイツでやるなというものだろう。それが日本政府、韓国野党議員の圧力を非難するという形になっているのだろう。しかし一旦設置してしまい”戦時性暴力”の問題に関係してしまったので何らかの落としどころが必要となり、”普遍的な”戦時性暴力を非難する像を設置する”という方向になったのだと類推する。(最初は”従軍慰安婦問題”についてよく知らず、ややこしいことになったので勉強したことが窺える。)

この記事を読んでいて少々おかしいのは、これを報じる記事がなんだかあわてていて焦っているような印象を与えることだ。
”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」は世界各地で韓国系住民により普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止するという名目で設置されているが、実のところは日本軍の”従軍慰安婦”制度を非難すること及びそれにより日本の非を挙げて韓国系住民の溜飲を下げたいということが目的だが、このミッテ区の件にてその目的が今後できなくなる可能性が出たことが理由と思える。

ミッテ区長が今後使うロジックはだいたい予想がつく。
①ミッテ区に設置する像の目的は普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止するということである。
②今撤去予定となっている「少女像」は日本軍の”従軍慰安婦”制度を非難するプレートが取り付けられているのだから普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止という目的に反する。
③よって今ある「少女像」は撤去し、普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止する像を新たに建てる。
と言うものだろう。

普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止する像は韓国軍によるベトナム戦争時でのライダイハン問題(韓国軍兵士がベトナム戦争時ベトナム女性に多くの子供を産ませ、それを放置したまま帰国したとされる問題)を非難することも含まれる可能性ありということで焦っているように見える。
つまり日本の”従軍慰安婦”制度についてドイツにて日本を非難しようとしたら、自分たちのこと(ライダイハン問題)も非難されそうだと気が付いたということ。(なので新しい像の製作がミッテ区長の関連団体により行われるのではないか?つまりはそのことでミッテ区長に利益があるのではとの疑惑という形にして問題を提起しているようにも見える。)

韓国国外に設置されている”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」を減らす方法、これ以上増やさない方法が上記の経緯より見出される。

以下のようにすればよい。

韓国国外で”日本を非難する像を立てよう”とは言えないだろうから、像を立てる目的は普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止というものにせざるを得ない。
だから
①今ある”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」を設置しているまたは設置しようとしている団体へ、その像は日本軍の”従軍慰安婦”制度を非難する像であり、普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止という目的に反する。
②今ある”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」は撤去し、普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止する像に変える必要がある、また今後像を設置するときは普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止する像を立てるべき。
とのロジックを使用すればよい。

ぜひミッテ区長には”従軍慰安婦”を象徴するとされる「少女像」の撤去と普遍的な”戦時性暴力”を記憶・防止する像の建立を間違いなく実施してもらいたい。(2024/9/20)




日本の敗戦時に在日していた朝鮮半島出身者の帰還事業、浮島丸事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺

2024-09-13 21:43:15 | 日記
最近、以下3点の興味深い記事があった。

2024/9/13の毎日新聞にて”「地上の楽園」との宣伝を信じて日本から北朝鮮に渡った後、過酷な生活を強いられたとして現在は韓国で暮らす5人が北朝鮮当局に慰謝料を求めた民事訴訟の判決が12日、ソウル中央地裁であった。同地裁は北朝鮮側に不法行為があったと認め、北朝鮮に原告1人あたり1億ウォン(約1060万円)の支払いを命じた。”との記事あり。当然だが北朝鮮政府はこの裁判に対応していないとのこと。

同日の韓国総合ニュースの記事として”「浮島丸」乗船者名簿の詳細分析へ 「被害者救済が重要」=韓国政府”との記事あり。岸田首相が訪韓のみあげとして浮島丸の乗員名簿を韓国政府へ持参したことへの韓国政府の対応に関しての記事。

9/9に韓国ハンギョレ新聞が”「韓国は日本の『関東大虐殺』知らぬふりにまともに抗議したことがあるのか」”とのタイトルで関東大震災時の朝鮮人虐殺についての現韓国政府の日本政府への対応がぬるいとして批判している。

韓国の法律に詳しいわけではないが、”従軍慰安婦”の件にてはその遺族が裁判を起こしているから、上記の3件の事件についても韓国では遺族が裁判を起こすことは可能なのであろうと類推する。

それを前提に考えれば、韓国現野党が政権をとって再び反日政策をとれば、上記3点の件についても関係企業または日本政府に対して被害者を名乗る人またはその遺族により韓国内での裁判が起こされるのではないか?と心配するのは杞憂であろうか。

日本の敗戦時に在日していた朝鮮半島出身者の帰還事業について言えば、北朝鮮へ帰還し、脱北してきた人がこの事業に大きくかかわった日本赤十字社や”地上の楽園”との宣伝記事を書いた日本の新聞社を訴えるなど。

浮島丸事件について言えば、死亡した人またはその遺族が日本政府を沈没の責任について訴えるなど。

関東大震災時の朝鮮人虐殺について言えばその遺族が日本政府を虐殺の責任について訴えるなど。

私はこの3つの内全部または一部は必ず発生すると考える。

”北朝鮮で苦しむ帰還した人々の像”
”溺れてゆく浮島丸乗員の像”
”関東大震災時に虐殺される人たちの像”
などか韓国および世界各地に設置さされることになるのであろうか?(2024/9/13)


関東大震災朝鮮人虐殺事件と日韓関係

2024-09-03 10:19:31 | 日記
9月上旬は”関東大震災朝鮮人虐殺事件”があったとされる時期であるが、それについて述べたい。

”関東大震災朝鮮人虐殺事件”はなかったとする説がある。あったか無かったと問われればその虐殺された人の数は専門家や歴史家の議論を待つとしても虐殺はあったと思う。在日の”朝鮮人”を日頃差別・虐待していた罪悪感があったから、関東大震災の社会不安に乗じて彼らが復讐してくるのではという恐怖が原因だと思う。

今年も小池東京都知事が”関東大震災朝鮮人虐殺事件”への追悼文を東京で行われた虐殺慰霊祭へ送付しなかったことが韓国で政治問題となっているようだ。(韓国マスコミに載っている記事を読むだけなので、実際にどの程度の大きさの問題なのかは肌感覚ではわからない。市民生活のレベルでは大した問題ではないのかもしれない。)追悼文の不送付を非難する記事が韓国の”進歩系”のマスコミに目立つ。

なぜ小池都知事が追悼文を送付しなかったかは本人ではないのでわからないが、これを声高に非難する韓国マスコミ論調には違和感を覚える。理由は追悼文の不送付が虐殺の否定や不反省を意味するとの韓国マスコミの論調が多いが、不送付イコール虐殺の否定や不反省ではないことおよび”従軍慰安婦”問題の一連の経緯の中で日本政府および日本人が学んだことによる。

”従軍慰安婦”問題の一連の経緯の中で日本政府および日本人は多くのことを学んだと思う。
例えば韓国では謝罪は結局受け入れられないということ。
例えば韓国では自分の非はとりあえずさておき、相手を追及することにためらいがないこと。

尹錫悦韓国大統領に”もう日本は何十回も謝罪した。”という発言があった。(この発言は結構驚きだった。)自分で数えていただけでも日本の謝罪は10回以上はあった。しかし、現野党党首の一連の発言を見れば、大統領が交代すればまた”従軍慰安婦”問題”は”最終かつ不可逆な合意”が日韓政府の間で行われたにかかわらず、また蒸し返されることは明らかだ。これが”従軍慰安婦”問題の一連の経緯の中で日本政府および日本人が学んだ「韓国では謝罪は結局受け入れられないということ」である。

韓国系の団体が戦時性暴力の根絶のためという理由で従軍慰安婦像を世界中に設置している。戦時性暴力の根絶のためという大義名分にかかわず、その従軍慰安婦像につけた碑文には韓国軍によるベトナム戦争時のライダイハン問題については触れていない。また韓国マスコミが関東大震災朝鮮人虐殺事件を問題にするにかかわらず、韓国軍によるベトナム戦争時のベトナム民間人虐殺については追及しない。これが”従軍慰安婦”問題の一連の経緯の中で日本政府および日本人が学んだ「韓国では自分の非はとりあえずさておき、相手を追及することにためらいがないこと」である。だからロジックではない、感情論なのだ。

フランスの有名な歴史学者がフランスがかかわった過去の奴隷貿易について、”もう昔のことだから今のフランスには責任はない。”と発言しているそうだ。奴隷貿易があったから北米・中米・南米に今存在している人たちが”もう昔のことだから”と言われてもその発言には反発するし、そう簡単には奴隷貿易を許す気にはならないだろうとは思う。それと同じで韓国が日本の過去の植民地支配を簡単には許す気にはならないだろうことは感情論では理解できる。

ただ、”従軍慰安婦”問題はその経緯の中で、解決不能の問題となってしまったと思う。関東大震災朝鮮人虐殺事件や”徴用工”問題を解決しようとしても同様の結果になるだろう。旭日旗問題や竹島問題などはなから解決不能の問題もある。

”従軍慰安婦”問題、関東大震災朝鮮人虐殺事件、”徴用工”問題はもうほったらかしにするのが一番良いと思う。残念だが。(2024/9/3)

比較的新しい日本語とその力 セクハラ パワハラ ヤングケアラー等々

2024-08-14 16:23:19 | 日記
私が会社員を始めた40年程前には今でいうセクハラ・パワハラなどという言葉はなかった。今の基準で言えばセクハラ・パワハラに該当する事象はその頃も勿論存在した。しかしそれらの被害当事者はそれらの事象が嫌だとは思いつつもそれらの事象を一言で表す言葉がなかったから、簡単に被害を訴えることはできなかったと思う。

ところが今では会社でのセクハラなどもっての外くらいの状況に変わってきた。(全部の会社とは言えないだろうが。それでも若い女性であっても一言「それってセクハラ」くらいのことは今では言えて、その言葉はそれなりの力を発揮するに違いない。)結局事象を一言で表す言葉ができて対応可能になったのが理由と思う。

某県の知事のパワハラ問題とか飛行機内で横柄な態度をとった国会議員とかの話も同様と思う。横暴な知事や公共交通機関内で横柄な態度をとる国会議員などは昔からざらにいたのだろう。でもそれをパワハラという言葉の一言で表し事象を告発できるようになったことが最近この手のニュースを良く見聞きする理由と思う。

ヤングケアラーという言葉も比較的最近の言葉である。そのような状況の子供たちも昔からずっといたのだろう。でも言葉がなかったから人々の注意はその子へ向くことはなかった。それがこの言葉が一般的になるにつれ、そのような子供たちをサポートすべきとの認識が生まれるようになった。

言葉というものはやはり大切だ。物事へ対抗する武器になる。昔ながらの横暴な人たちはきっとセクハラ・パワハラなどという新しい言葉を憎んでいるのだろう。(2024/8/14)

佐渡金山世界遺産登録 佐渡金山は世界に誇る所なのか?

2024-08-02 16:07:07 | 日記
佐渡金山が世界遺産に登録された。韓国と”強制労働”の件でもめていたようだが、それはある程度の妥協がなったようだ。朝鮮半島の人の”強制労働”があったなかったの件はさておき、佐護金山とはそんなに世界に誇れるところなのか?と疑問に思う。

江戸時代には”佐渡の金山この世の地獄”と言われたのはよく知られたことだ。江戸の無宿人や犯罪者が佐渡金山へ送り込まれていたようだが、彼らは3年は生きられないと言われていたようだ。その時代のことを書いた小説にも、連れてこられて金山で働かされた人足は皆”2年もすれば黒い固まりを吐いて死ぬ。”という描写がある。(司馬遼太郎だったか?

そんな過酷な労働条件の金山が世界に誇れるところなのか?

おそらくは世界遺産登録の運動は観光のためとは思う。3年も働けば死ぬというようなところへ佐渡の人々が常時駆り出されていたなら、佐渡金山は佐渡の人々の怨嗟の対象になっていたはずで、死んでいったのは江戸から連れてこられた人足だったから佐渡の人々の怨嗟の対象とはならず、だから佐渡の観光振興に金山を使おうとの発想が出るのではないのか?

これと同じことが知覧でも起こっている。ご存じのごとく知覧は特攻隊の出撃基地があったところ。今はあるかは知らないが、一時期特攻隊がが出陣していくのを女子高校生が見送るという観光用のショーが知覧で行われていた。それに対して”そんな観光用のショーができるのは結局特攻で死んだのは知覧の人間ではなく知覧以外の全国から集まってきた少年であったからではないのか?”という批判があった。

今回の件はこの知覧の件と同じ構図であるように見える。(2024/8/2)