司法試験 受験生 ~就職活動 三振撤退の前に

新司法試験を二度受験した後、2012年度新卒学生と共に就職活動をしたロー生の孤軍奮闘日記

公務員試験もスタート

2012-05-28 12:41:16 | 公務員
1月中旬からは、公務員試験勉強も開始。

私の第一志望は、国税専門官http://www.nta.go.jp/soshiki/saiyo/saiyo02/shiken/test_02.htm。

理由は以下の通り。

1、専門職で他の公務員より給料がいい

2、もし三振しても、税金という専門分野を身につければ生きていけるかも
 →転職先として、企業の経理とか。

3、合格率が比較的高い

4、公務員の民営化が将来の懸念事項…でも国税は公権力がやるべきなので心配も少ない

など。

特に3について。昨今の不景気で公務員試験はかなり加熱しているのが現状です。
国税専門官もご多分に漏れず。給料も若干いいので人気。合格者平均年齢も若い。
また、科目は基礎能力試験と専門式選択試験、論文(憲法か民法を選択するはず)と、面接がある。勉強の範囲自体は広い。

しかし、司法試験受験生…特に受け控えて就活に専念する受験生には、実はそれほど厳しくないのがこの国税。

さらに詳細な理由は以下の通り。

1、論文の配点が2/7(面接を除く)
 →にもかかわらず、多くの受験生は憲法や民法をほとんど勉強できてない。
 →問題自体は、旧司法試験よりもずっと簡単。去年の問題であれば、泉佐野の判決などを参考に丁寧に書ければ、確実に上位。
 →多くの受験生の戦略は、基礎能力試験で高得点を集め、論文は逃げるというもの。なので、論文で圧倒的に優位に立てる。

2、専門の多肢選択試験の配点が3/7
 →にもかかわらず、多くの受験生は会社法や民法(必修)に手が回らない。
 →もちろん、司法試験の短答とは比べるべくもないくらい簡単。
 →憲法と行政法もあり、これも簡単。

⇒この二点から、司法試験受験生は有利。しかし、それ以上にこの試験がオイシイのは…


3、何より司法試験受験生があまり受験しない
 →なので、司法試験受験生メリットが大きく活かせる





もっとも、デメリットがあるから難しい…


では、国税専門官の難しさとは…

1、基礎能力試験の科目が多すぎる
 
 →基礎能力試験の配点は3/7と最も高い。一般知識問題と知能問題に分類される。
 →一般知識問題は、大学センター試験みたいなもの。数学や化学から、世界史や思想など 本当に広い。しかも、各科目出てもせいぜい2問程度。
 →ここが司法試験受験生にとっては難敵。
 
 →一般知能問題は、適正試験をより難しく複雑にしたもの。いわゆる数的処理など。
 →これは、苦手な人は本当に出来ない(私は超苦手でした)
 →得意な人は、全く勉強しなくてもできるらしいが…



2、専門式多肢選択試験では、法律以外が難敵

 →必修科目で、対策が不可欠なのは、会計学
 →選択科目で、一番選択しやすく&それでも対策不可欠なのは、経営学
 →必修科目で、苦手な人が大変なのは、英語

専門式多肢選択試験は、「民法と商法」及び「会計学」が必修。

選択科目として、「憲法・行政法、経済学、財政学、経営学、政治学・社会学・社会事情、英語、商業英語、情報数学、情報工学」から四科目。

→試験政策上は、「憲法・行政法」、「英語」、「商業英語」、「経営学」がベター。
→経営学は、暗記科目で点数が安定しやすい。一方で経済学は、計算があったり、過去問の難易度が上下するなど不安定。

そこで、少なくとも「会計学」「経営学(又は経済学)」については、独学ないし講座で勉強する必要がある。これがやや面倒。

→ただ、いずれもYAHOOのオークションなどで、数年前の講座を安く落札すれば十分。
→司法試験のような深い理解も深い知識も必要ない。軽くやれば済む程度。




私の実感からすると、最大の壁は一般知能問題。
これが越えられる人は、多少一般知識問題を疎かにしても楽勝だろう。
会計学と経営学など知れているから。


長くなったが、以上が国税専門官を第一志望にした理由である。





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