司法試験 受験生 ~就職活動 三振撤退の前に

新司法試験を二度受験した後、2012年度新卒学生と共に就職活動をしたロー生の孤軍奮闘日記

面接 1

2012-08-15 16:27:55 | 民間企業
私が最初に体験した面接は、グループ面接でした。

受けた会社は、神戸製鋼…結果は惨敗。

普通の新卒生と異なり、情報や面接練習など圧倒的に不足し…

ぶっつけ本番の恐ろしさを痛感させられた日でした。


簡易メモ
1 形式は社員2対学生4…私以外は新卒の大学生
2 質問内容は、志望職種、自己PR、質疑応答など
3 得た教訓…志望動機と志望職種は異なる


1 形式について

小さい個室で、若手社員(大体入社5年程度の方)二人と対面式。

この時の私の心情・感想について箇条書きで書き起こすと…



・入社5年って俺と同じ年齢か…新卒同級生との差が開いたなぁ…(やや落ち込む)

・もう一人は入社3年…年下ではないか!(さらに落ち込む)

・初面接なのに、面接スタートが俺からか(名前の順のため)…(大丈夫かな)

・自分が既卒で司法試験に失敗していることを明らかにするのかな…(恥ずかしい感じ)

・周りの学生はみんな若いな…(最低でも5年は年齢差、居辛い感じ)

・説明会と違い今度は自分が審査選別される…(緊張感がまるで違う)



などなど。

本当にリアルな感じです。この感情は、新卒生は味わえないものでしょう。

正直に申し上げて、書面審査のエントリーシートとは比べ物にならない。

色々な負の感情が沸き起こりました。





2 質問内容について

私が事前に読んだ就職活動本で、たまに出てくるような珍しい質問はなし。
  →自分を動物に例えると?など

自己PR、志望職種などの、当然質問されるであろう内容。


自己PRとしては、司法試験の勉強を大学から5年程度してきた経験をあげる。

根気よく集中すること、多少の専門性などを申し上げた記憶があります。
また、ゼミを通して共同作業する力なども。


とにかく緊張していたので、何を言ったか正確な記憶はないのですが…





3 得た教訓

とにかく、自己PR・志望動機・志望職種くらいの質問は完璧に準備をすること。


面接時間はどれだけ多くても1時間程度。普通は2、30分です。
この中で、志望者と社員とのある種の化かし合いが行われる。

そのときに、上記三点のような当然の事項も完璧に説明できないのでは話にならない。



私は、自己PRと志望動機について軽く用意しただけで、挑みました。
(と言っても、ESを書く際に何度も練り直したものに手を加えたもの)


しかし、社員さんから自己PRの後に飛んできた質問は、



「志望職種」


順番が一番最初で、周りの解答を参考に出来ない

頭も真っ白…なぜ志望動機じゃないんだ…

となり、超テンパリました。


結果、「司法試験の勉強してたので法務…」「営業には興味はあります…」程度の解答。

その後に続く三人の大学生は…


「学生時代のインターンで海外の現地企業で社員の人事を体験したのですが……というように意思疎通が中々うまくいかず……人事の難しさや醍醐味を知ったので……もっと勉強したいと思います」とか


「学生時代のサークル活動で……チケットの販売をしたときに……という問題が発生したものの……という試行錯誤の結果……」など


志望職種は、自己PRや自分の特徴と結びつけて主張する。

さらには、したい事業部門まで明示する(他の学生は皆していました)。

また、~というように会社の役に立てると考えます、とまで言い切ってました。


是非参考にしてください。


ちなみに、自己PRと志望職種以後、今度は質疑応答に入りました。

志望職種で明らかに、大減点だと分かってましたので、一番積極的に質問したつもり。

でしたが、神戸製鋼はこの段階で、お祈りされました。



面接では、一つの大減点を取り戻すのは非常に難しい…

そう実感させられた初面接でした。






グループディスカッション

2012-08-14 13:11:05 | 民間企業
私自身は、二つの会社(鉄鋼メーカーと重機械メーカー)で体験しました。

最初の体験時は、要領も全く分からずパニックに…
ただ、一度経験すればさほど難しいものではないと感じたので、以下自分の経験が参考になれば幸いです。



《鉄鋼メーカー》
課題を与えられて、約30分くらい(10分各自検討、20分ディスカッション)で処理するというものでした。

課題内容は、
「乗っていた船が沈没し、嵐の中ボート上で漂うハメになった場合に、乗組員全員が生き残るために必要と考える3つのものを検討してください」

といった感じでした。

私自身は、…雨具、ライター、方位磁石を挙げたと記憶してます。
ただ、解答はさほど重要視されておらず、主張内容と根拠を簡潔に述べることと、議論にどう参加していくかを見られている感じでした。


で、肝心の議論(ディスカッション)ですが、3月以降の選考試験であれば、必ず経験者がいます。そして、その経験者がかなりの確率で、ディスカッションを仕切ろうとするはず。

経験者は慣れていて明らかに落ち着いるため、周りより先に発言してポイントを稼ごうとすると思われるからです。
また、下記のように進行役は一つの重要な役割であり、先んじてこのポジションを確保したいと思うのが普通だからです(私は全く知りませんでしたが)


なので、それに乗っかればいいと思います。

そして、進行手順としては、軽く自己紹介から入るか、役割決めから入るかのどちらかでしょう。

役割は、大きく三つ。

1、進行役
 発言権の割り振りや、主張の少ない人へのフォロー、反対意見の集約など最も目立つ。
 上記のように、このポジションを取りに行く人は必ずいます。
 が、初体験の場合は避けるのが無難だと思います。

2、タイムキーパー
 ディスカッションの肝は、意見の集約と結論を出すこと。
 ビジネスマンの採用試験である以上、延々議論して結論先延ばし…は許されない。
 なので、制限時間を守るこの役目も大事。
 ただ、あまり目立つこともないので、お勧めはしないです。

3、書記
 色んな意見を集約して保存しておく。私自身のオススメはこの役割。
 まず、書くことに専念する形が取れるので、その間に周りの状況を感じ取れる。
 言い換えると、最初の方は黙っていても不自然じゃない

 また、独自の意見を出しにくい時に、周りの人が出してきた意見を自分のものに可能
 要約する、言い換える、賛成や反対する意見の理由を追加主張するなど。

 さらに、最後の最後の場面で、主張対立構造や結論の要約…
 という形でまとめを発表することで、自分の存在を地味にPRできる。


ということで、この役割分担をまず決めましょう~的な流れになれば、書記はオススメ

ちなみに、この会社では8人くらいで円卓を囲んでのディスカッションでした。
この人数は、他の参加者いわく非常に多かったそうです。



《重機械メーカー》

二回目となった会社では、4人でのディスカッションでした。

テーマは、
「あなたが会社の重役として、研究施設を建設する場合、どの国を候補地に?」
という感じ。


4人(全員男)ということもあり、ここでは特に役割分担をせず、自由に発言していこうとなりました。

また、上の会社と異なり、事前の各自検討時間はなく、いきなり議論スタートでした。


まず最初にしたのは、状況&条件の限定です!!
上の会社の試験問題も同じですが、大体ディスカッションのテーマは、抽象的。

今回のテーマでも、

どんな業種の会社か
研究施設…基礎研究か、より開発に近い研究か

など非常に抽象的なので、メンバーで話し合い、条件を限定していくことからスタート。


そこで、
①自動車メーカー
②基礎研究

などと決めてから議論しました。


結論の詳細は忘れましたが、このときは非常にイレギュラーな形の議論になりました。

最大の理由は、4人の内私を除いて皆理系だったこと。

彼らの主張内容は、技術的な細かい主張がバンバン出てきて全く着いていけない笑

一方で、【著作権保護】の点からは日本国内ですべきでは?

という法律を勉強してきた学生とはとても思えない、漠然とした私の意見でさえ

本当に感心され、カラダが熱くなるほどでした。



勿論、私の意見は自慢するようなものでは到底ありませんし、その気もないです。

ここでオススメしたいのは、もし文理合同での議論になる場合、本当に漠然とでもいいので、法的視点をPRをしてみること。

それだけで、法科大学院生はすげーと一目置かれるはずです。

大学生しか周りにいないときも有効でしょう。




長くなりましたので以上です。

今後も不定期更新になりそうです。

読んでくださる方に感謝致します☆