［最終］撤去される中浦水門

昭和３８年に「昭和の国引き」と言われて始まった「国営宍道湖・中海淡水化事業」は、間もなく完全に終焉を迎えようとしています。
相互リンクしているtakesanさんから、水門もほとんど撤去されたとの情報を得て、彼岸に入ってから行ってみました。
ＴＯＰ画像は、いつものところの江島大橋から撮ったものです。橋脚が４脚残っていますが、撤去されるのも間近のようです。
この画像左側（鳥取県境港市）に、わずかですが擁壁が見えるでしょうか。
↓そこへ行ってみました。

かつては、この壁の向こう側に閘門と橋が架かり、生活道路として機能していました。


江島大橋を下から撮ってみました。
上段は境港方面に向かって、下段は江島方面（島根県）に向かって撮っています。


江島大橋から島根県側に向けて撮ってみました。

以下、私見を交えて、ここでの定点観測は終わりにします。
鳥取・島根両県で始まった事業は、中海、宍道湖を干拓淡水化し、一大農地を造成しようというものでした。
鳥取県側では、石破知事、平林知事と引き継がれ、西尾知事のときに干拓淡水化事業は当分の間延期と表明され、片山知事のときに中止となりました。４代の知事の間には、環境問題が大きくクローズアップされたことが一番の理由でしょう。
他県で行われた同種の事業より、山陰地方への国からの公共投資が遅かったから、中止という決断もできたのかもしれません。

私は、この事業の是非はともかくとして、今まで水門操作等で船舶の安全航行に携わってこられた皆さんの雇用がどうなったかが心配です。新たな職場が見つかり元気に働かれることを願って、ここでの定点観測は終わりにすることにします。
この記事にコメントをいただいた皆さん、ごらんいただいた皆さんありがとうございました。

今までの記事のＵＲＬです。
【06.Jan】http://blog.goo.ne.jp/woani-/e/a6877dc38312111909d45b30293ca5a4
【06.Feb】http://blog.goo.ne.jp/woani-/e/f96065c93ee2073eff86c7a9bd6186c1
【06.Jur】http://blog.goo.ne.jp/woani-/e/f93ab9752d4ac1191052e8fd14ed931a
【07.Jan】http://blog.goo.ne.jp/woani-/e/6bb0ef5de41ca901b6bb885bfd09a05f
【07.Oct】http://blog.goo.ne.jp/woani-/e/b9570463f5cb35861f014679b3da582f