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曲名 :7人の奏者のためのノスフェラトゥ
様式 :作曲(アンサンブル)
演奏時間:4分30秒
グレード:★★★☆☆
編成 :B♭ Clarinet / Trumpet1&2 / Trombone1&2 / Tuba / Percussion
使用打楽器 Timpani(4) / 4-Toms / Snare Drum / Bass Drum / Windchime /
Tubular Bells / Vibraphone / Glockenspiel / Maracas / Crotale /
Suspended Cymbal(2) / Bongos
備考 :⑴Crotaleは原則必須で省略不可。どうしてもGlockenspielによる代用を行う場合は、真鍮マレットを使用。
⑵foot stamp=強く床を踏み鳴らす
Ha--...=手を温めるように、喉を大きく開いて、低めの音で息を吐き出す。
特定の団体の特定の奏者を想定して作曲。アンサンブルコンテスト用に書きました。ノスフェラトゥは吸血鬼を意味する言葉ですが、特段描写したわけではなく、気の利いたタイトルが欲しかった、という程度のものです。出自の分からない、何だか怖いもの、というあたりは曲想にも合致しているのではないかと思います。
この曲はきっと、プロの作曲家は書かない、あるいは書けない曲であろうと思います。もちろん曲の巧拙という点でもそうでしょうが、少なくとも、きちんと専門的に作曲を学んだ方、あるいは作曲に対して強いポリシーを持たれる方ならば絶対に書こうとは思わないパターンです。そもそもこの曲は「技術的に必ずしも熟達しているとは限らない奏者が、バランスに欠いた偏りのある編成で、それでもアンサンブルコンテストである程度の結果を見込むためにはどうすればよいか」という発想で作曲しております。というか、その1点に全振りです。その時点で、おそらく多くの方々から否定的な見られ方をするでしょう。ですが、それはアマチュアの吹奏楽オタクである私だからこそ、あるいはアマチュアの吹奏楽オタクにしか書けない作品でもあります。こんな作品を書くことは、プロならば生き恥に近いもの。ですが、私ならノーダメージです。アマチュアの私には何も守るものなどないのですから。
細かい個人的な考えはこの辺りにしまして、実にシンプルな作品です。何度も執拗に提示される短い動機をこれでもかと変奏して4分30秒を積み上げています。「…難しそうに聞こえる」「こんなん打楽器1人で演奏できるわけないやん!」「…どこがシンプルやねん!」…もしそう感じ取っていただけたなら、それはもう最大の誉め言葉です…ふふふ。めっちゃカンタンでめっちゃシンプルでっせ。