with trinita

☆おひとりさまトリサポの日常ブログらしいです☆

センチメンタルポエム

2006-02-15 | message poem
あなたの空は青かったですか

同じ地球に

同じ年に生まれ

同じ時間を過ごした

あなたの時は止まったけれど

あなたの笑顔がいまも浮かんでいます

全部嘘なんじゃないかと

また笑って会えるんじゃないかと

心で願っているのです

あなたの空は青かったですか

私の空は泣いています

まるでみんなの涙のように

ずっと雨が降っているのです


「大切な仲間へ
空への手紙」


幸福のスタジアム

2005-10-12 | message poem
いつもの青い空、いつものビッグアイ。
いつもの場所に、私と息子はいた。
いつもと同じにキックオフの笛が響き、試合は始まった。
だが 突然いつもと違うことが起きた。
近くの通路で跳ねていた青年の足が、隣の隣の席の息子にあたり、息子は前に転げてしまった。
青年はそれに気づかずに居たので、私はカッときてしまい、青年にくってかかった。
青年はすぐに謝ってくれた。
だけど、こうも言った。
「ゴール裏は危険な場所なんです。それを頭に入れておいて下さい。」
ゴール裏は危険な場所。そんなのは判っているつもりだ。
だけど、私だって声を出して選手を勇気づける為頑張りたい。
「危険な場所だから女子供は来るなってこと?」
私たちがいつも居るのは、いわゆる「コア」エリアからは離れた、立ち応援をするかしないか、微妙なところだ。
おそらく青年は座っている人を煽りに来たのだろう。
「そうじゃありませんが、危険も伴う場所であることを頭に置いておいて下さい。」
しばらく押し問答になったが、ようやく帰路についた。
試合のことより、そのことで頭の中がいっぱいだ。
坂道を、もうすぐ六歳になる息子の手を引きながら、トボトボと帰った。

しばらくした次の試合、私はいつもよりゴール裏から離れた場所に席を取った。
「どうしていつものところにいかないの?」
息子が聞いてくる。
「ぼく、もうこけないよ?。」
私は息子の髪を撫でながら、
「今日はここから応援しよう、応援はどこでだってできるでしょ」
そう、応援はどこでもできるが、息子の安全はどこにでもあるわけじゃない。
なによりも息子の為に。
見えやすい二階席よりも、同じ値段でもゴール裏が一番に埋まる。
応援したくても体力的に90分戦えない人や、人それぞれいろんな事情があるだろう。
でも、みんなゴール裏に来るんだ。
気持ちはきっと、一緒。
「もう少し大きくなったら、あっちに行こうね」
そう言って微笑んだ。
いつか、ビッグアイに来た人々みんなが、楽しめるスタジアムになるだろうか。
老人も、子供も、おとーさんもおかーさんも、みんなが楽しめるスタジアムになれるだろうか。
いや、きっとならなくてはならない。

「幸福なスタジアム」を目指して…


この物語は一部の事実を基にしたフィクションです。みんなが楽しめるスタジアムにする為には、自分が少し我慢したりしなければならない部分もあるかもしれません。ビッグアイはまだまだ歴史が浅い。いつか、ビッグアイに足を運んだ人みんなが笑顔で帰れるスタジアムになることを願っています。


ごめんね。

2005-08-25 | message poem
希望に満ちて生まれた翼を

羽ばたかせることなく 手放してしまった

足枷をつけられた躯は

なんと重たいことだっただろうか

何度飛びたいと鳴いただろうか

この淀んだ空では
君の翼も濡れてしまっただろう

この腐った大地では
君の瞳も曇ってしまっただろう

ごめんね。

足枷を外して青空を翔る

君の飛翔を期待している。

君なら、飛べる。

青き衣を纏って。