WITH白蛇

憂生’s/白蛇 セカンドハウス

この母にして・・・・

2015年10月05日 | 笑笑

先のお話しで登場した母者人は父上とともに

食堂なるものを経営していたとお考えいただきたい。
国道筋にある小さな食堂は、ドライバーにとって

恰好の休息場所にもなっていたんだ。

夏も夏。
炎天下の陽射しがほーんとぎらぎら音を立ててるみたいに思える昼下がりだった。
店の駐車場に爆音が轟いた。
憂生はもちろん、その爆音の正体をみきわめたよ。
750ccのバイク。7~8台。
中にはサイドカーをつけてるのもある。
バイクのエンジンが切られ降り立ってきたライダー達は皆大きい。
そりゃあ、そうだよね。
750ccクラスのバイクに乗ろうっていうんだから、大きい人がおおいだろうけど・・・。
でも・・。
イージーライダーを思わすようなバイク野郎は大きいだけでなくいかつかった。
こっそり駐車場の様子を窺っていた憂生は
「恐ぇー。ぼっけぇ。恐ぇー」って、おもっていたよ。

その恐ぇー人がこれから、軍団でお店にはいってくるんだぜ。
(母よ。憂生はかくれるからね・・・)
お店の手伝いはそっちのけで憂生は裏方の手伝いにいって、
お店の中では看板おばさんがいかついライダーsをむかえた。

やがていかつい割には可愛い注文 だった親子どんぶりとか、チャーハンとかを
食べ終えたライダー達は猛っさ、のっさと立ち上がり勘定を済ませ店をでていった。

「やれやれ」
臆病者の憂生はやっと店の中に入って・・・。
と、ところが。ところが・・・。
母者人は店の窓を開けるとせっかく帰ったライダー達に
「ちょっと~~。あんたら~~」
って、よびかけるんだ。
(かかわるなよ~~。や、やめろよ。)
なんて、憂生の心の叫びより先にライダー達は母者人の呼びかけにふりむいた。
じっと母者人を見詰める軍団。
その間五秒もあったろうか・・・。
振り向いた彼らに母者人はいったよ。
「あんたら~。
ヘルメット をちゃんとかぶりよ!!」
(おお~。母よ。そりゃ、ライダーの常識だろうけど。いいはなむけの言葉だぜ。
メット装着の有無一つで生と死の違いがでることだってあるんだ。母よ。いいことをいうね~~)

さらに母はいった。

 

 

「暑いからね~~。ヘルメットかぶらんと日射病になるよ~~~」



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