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中日新聞より
プーケット島に近いクラビ島沖では、約100人の観光客を乗せた観光船が転覆し、全員海に投げ出された。近くを航行中の別の500人乗り観光船との連絡も途絶えている。「数十隻の船と連絡が取れない」。タイ政府関係者がテレビで語った。
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NIKKEI NETより
プーケット島の道路は各地で寸断された。海岸から遠く離れたホテルまで津波が押し寄せ街灯や電柱が倒れて商店街にも大きな損害が出た。現時点での被害額は1億バーツ(約2億7000万円)。
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NEWS EVEより (動画あり)
タイ政府の26日夜の段階でのまとめによりますと、被害は死者258人、行方不明者400人、ケガ人5200人にも上っています。
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Yahoo! JAPAN NEWSより (画像あり)
リゾート地として知られる南部のプーケット島などが津波に襲われ、外国人観光客を含む少なくとも310人が死亡。
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Yahoo! JAPAN NEWS 「盛り上がる茶色の海、街と人飲み込む…プーケット島」より
「盛り上がった茶色い海水が、レストラン街をのみ込んだ」。2日にスマトラ沖から広がった大津波は、インド洋沿岸の国々に未曽有の被害を広げた。
年末の旅行先として日本人に人気の高いタイ・プーケット島を中心に、在タイ日本大使館には、約20人の邦人が行方不明との情報も寄せられている。
「波にのまれた」「ホテルにいて流された」。国際電話がなかなか通じない中で、国内の旅行会社は、未明まで観光客の安全確認に追われた。
プーケット島で最も被害の大きかったパトンビーチ。ホテル「ナナイ・ビラ」を営む毛利幸恵さん (36) によると、レストランや土産物店がひしめく2本のメーンストリートは、水浸しで「壊滅状態」という。タクシーやトラックが店舗に飛び込み、真っ二つに割れた船が路上に打ち上げられていた。
千葉県の柿谷義郎さん (61) は、「パトンのレストランで、海が真っ茶色に盛り上がったので、『津波だ』と叫んだ。急いで家族と車に乗り込み、一目散に逃げた。水が引くと、町はがれきで埋まっていた」と、本紙の電話取材に語った。
パトンで旅行会社を営む加古百絵さん (30) によると、高さ5メートルの津波が2回襲ってきた。ずしりと重量感のある波で、海岸を歩いていた人たちが流され、その後、海岸に打ち上げられたという。
1時間後に救急車が到着したが、道路が水浸しで現場に近づけず、住民らが協力して息のある人から運んだ。50人ぐらいが亡くなったという。
同島カロンビーチのホテル「カローナ・リゾート&スパ」の大音直子さん (32) は、屋外にいた客の悲鳴で津波を知った。
「ビーチとの間の道が濁流にのまれて、大きな乗用車も流されていた。ホテルが高みにあったので、皆さんが必死に逃げてきた」
朝の地震に気付いてはいたが、津波に関する情報は何もなかったという。津波の後、地元警察から余震に備えるよう警告が出た。
一方、同島の南にあるクラビ島を訪れていた語学留学生、今野秀彦さん (35) は、ボートに乗り込もうとしたところ、現地の住民から、突然、「乗るな」と呼び止められた。
海を見ると、水平線は真っ白。大岩を洗う高さ10メートルの波だった。数百人はビーチで見物していたが、夢中で逃げた。
「そこに水が押し寄せて、車が転覆している様子がテレビに映っていた。怖くなって鳥肌が立った」と語った。
(読売新聞) - 12月27日2時34分更新
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Sponichi Annexより (画像あり)
「タイに家族が出掛けているが何か情報はないか」といった外務省への問い合わせの電話は同日夜までに100を超えた。午後11時すぎ、報道機関が日本人約20人がプーケット島などで行方不明と報じると、同室の電話は一斉に鳴りだした。普段着姿で休日出勤した職員たちは「そうした情報はまだ確認していない。タイ南部は人気のリゾート地で邦人は多い。無事でいてくれればいいが」などと話していた。
医療活動を行う医療チームは27日午前に成田空港を出発、バンコク経由で現地入りする。
チームは医師、看護師、薬剤師らで構成。外務省によると、スリランカ全沿岸部で大きな津波被害が発生し、スリランカ政府から医療チーム派遣と緊急物資供与の支援要請があったという。外務省はインドネシアなど他の国にも支援受け入れの意向を聞いている。
一方、プーケットに約90人の客を送り込んでいるJTB (東京) は、現地と連絡を取り安否を確認。同社広報室は「今後のツアーを取りやめることは考えていない」としているが「27日からはキャンセルの動きが出てくるかもしれない」と心配する。
近畿日本ツーリスト(東京)も両地域に約130人が滞在しているが、波にさらわれたなどの情報は入っていないという。
タイ航空関西空港支店には飛行機の運航予定や現地の様子を尋ねる問い合わせが殺到した。きょう27日未明に同空港を出発するプーケット経由バンコク行きは約200人が搭乗予定。遠矢浩和旅客課長は「約130人がプーケットで降りる予定だが、宿泊先が確保できない。相当のキャンセルが見込まれる」と話した。
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Sankei Webより (画像あり)
楽園のみ込む恐怖 高さ10メートルの津波 プーケット
海岸線から100メートル
高さ十メートル級の大津波が押し寄せ、犠牲者は時間を追って増え続けた。「子供たちが津波にさらわれた」「情報がなく状況を把握できない」。インドネシア・スマトラ島沖の地震による津波は、日本人観光客も多いリゾート地のタイ・プーケット島などを襲い、日本人二十人が不明との情報に外務省や旅行会社は緊迫のなか、安否確認に追われた。逃げ惑う観光客らの足元には一瞬のうちに水が迫り、ビーチからは負傷した人々が次々に運ばれた。
【バンコク=岩田智雄】日本や欧米からの観光客がクリスマスと年末の休暇を楽しむタイの一大リゾート地、プーケット島は二十六日、突然の巨大津波で様相が一変した。プーケット島南部のホテルに宿泊していた日本人会社員の男性 (24) によると、津波はビーチと国道を乗り越え、海岸線から約百メートルのホテルの敷地まで及んだ。
波に、駐車していた車やパラソルなどがのみ込まれる。ビーチには、割れたガラスの破片が散乱し、けがをした観光客が大挙してホテルに押し寄せる。なかには担架で運ばれる人も。津波の影響で市街地は断続的に停電し、緊急車両のサイレンが鳴り響いている。
この男性と一緒に宿泊していた会社の同僚五人は、この日午前八時半に近くのコーラル島へ観光船でわたったが、安否の確認がとれていないという。男性は「無事だといいのですが」と心配そうに話した。
ビーチに近いホテルでは一階部分が海水で水浸しになったまま。宿泊客は避難する予定だが、プーケット空港が閉鎖されており、空路の復旧を待つしかない状況だ。
プーケット島の東約百キロのリゾート地クラビ島では、ピピ島から向かっていた観光船が転覆し、乗客が海に投げ出された。この船に乗っていたとみられる日本人男性から「子供二人が海に投げ出された」との連絡が入り、バンコクの日本大使館に緊張が走った。
クラビ島のビーチ沿いのホテルでは津波のあと町が水浸しになり、観光客やホテルの従業員が建物の屋上などに避難したという。日本大使館では「現地とは電話が通じにくく、被害が大きいかもしれない。町は水浸しでパニック状態に陥っているようだ」と話した。
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■邦人200人以上確認急ぐ
日本人不明の情報に外務省や国内旅行会社には安否を心配する家族らからの電話が殺到。現地は道路が寸断され通信状態も悪いなか情報収集や対応に追われた。
外務省が設置した緊急連絡室では、十数人の職員が日本人の安否確認や問い合わせへの対応に追われた。
「タイに家族が出掛けているが何か情報はないか」といった外務省への問い合わせの電話は同日夜までに百件を超えた。午後十一時すぎ、報道機関が日本人約二十人がプーケット島などで行方不明と報じると、同室の電話は一斉に鳴りだした。
普段着姿で休日出勤した職員たちは、「そうした情報はまだ確認していない。タイ南部は人気のリゾート地で邦人は多い。無事でいてくれればいいが」などと話していた。
JTB (東京) は、現地の営業所を通じて確認を急いでいるが、自由時間が多いツアーの客が多いため、確認に手間取っているという。
HIS営業課(東京)によると、同社が主催するプーケット島のツアーに参加している邦人など計八十七人の安否が、通信状況の混雑などで二十七日午前零時を過ぎてもつかめないという。
旅行会社が加盟する「日本旅行業協会」によると、プーケット島の通信事情が特に悪く、また、道路が寸断されているために、現地スタッフが客が宿泊しているホテルまで行くのが困難だという。
また、「個人旅行者については確認するのは困難」と話している。
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国内の主な旅行会社の旅行客安全確認状況は次の通り。
【JTB】タイ・プーケット約九十人=約四十人確認
【近畿日本ツーリスト】プーケット百十二人=約百人を確認
【日本旅行】プーケット約百人=約三割を確認
【HIS (エイチ・アイ・エス)】プーケット七十九人=三十五人確認