every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

編集王

2009-09-29 | 雑記
先日の休刊ナイト(後にREMIXは季刊であるのでという抗議を受け、名を改めたが、ここでは通り名として休刊ナイトを用いる。)をまとめたい。

元STUDIO VOICE編集長=松村正人氏とREMIX元編集長(工場長)=野田努氏による対談だったのだが、お二方ともお酒が入っていたので全体としてとりとめのない内容だった。
正直、コレは交通整理をする司会者の力量不足というのも否めないと思う。

なので、時系列であたかもその場にいたかのようなレジュメを起こそうかと思ったのだが、自分なりに編集することにした。

主に野田努氏の発言ばかりが引用されることとなるが、当日はほぼ独演状態であったということを申し上げておく。

なお発言は筆者が大意を損ねぬよう走り書きしたメモを元に文字に起こしている。
ニュアンスの違いや固有名詞の聞き間違いなどがないよう務めたが、それが出来たかどうかは疑わしい(なにせ録音物などないのだし)。

こまかい部分に関して疑問を感じたら、まずは引用がまずいのではないかということも考慮していただけると幸いである。

さて、前口上はコレくらいにしておこう。

今回は当日の発言の中でも一編集者としての野田努氏の立ち居地/矜持が伺える内容を取り上げる。

氏は「今後の予定は全く無い。メディアに対する情熱はあります。でも、時節もあるし難しいじゃないですか。だから、悪戦苦闘とまでは言わないまでも、悪戦しています。」とのことなので、いずれ編集者として再び現場に戻ってくることと思う。



野田「編集長としては2ヶ月勤めた。それまでは工場長です。工場長というのは自分なりに理屈があって、REMIXにはそれまでの歴史や小泉(雅史)さんや若野(ラヴィン)さんが作り上げて来た物もある。だから、必ずしも自分の思うように作れるわけではなかった。それで"工業製品を作る"工場長であるならと引き受けた。」


野田「引っかかる言葉があれば必ず返信がある。自分もライターとして関わっているスヌーザーには今でも読者からの葉書(反論)が来る。REMIXではこなかった。」
松村「SV誌にも無かった。それは毎回違う特集主義やあるいは読者の"気取り体質"というのもあったのかもしれない。」

野田「WEBは文字数制限がないからつまらない。ライターとしても文字数制限がないと書きにくい。それと誤謬が多い。これはプロにも言えることだが。WIKIでさえ間違いだらけ。」

野田「音楽ライターも批評されるべき。例えばGUARDIAN誌がNew Eccentricというのをでっち上げて、オアシスの時代はもう終わりという意味のことを取り上げた。それに対してNMEの編集長がわざわざ『新たな階級間闘争を煽るのはよくない』と投稿している。読みとしても圧倒的に面白い。そういうある種健全な議論が生まれるのはいいと思う。」
野田「WEBに可能性があるとすれば、インタラクティブ性にあると思う。例えば僕や磯部や三田さんが文章を書いて、それに対する反論がくるというようなことをやりたい。」



* 日を改めて追記するかもしれません。

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