every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

00年代シングルベスト

2010-02-08 | 雑記
00年代シングルベスト

Residentadvisorの
RA Poll: Top 100 tracks of the '00sをマネしてみる。

主観で選んだことには違いないのだけれど、出来るだけ俯瞰的に捉えようとした心算。

アルバムはまた別途。


Ame 「Rej Ep」 (Sonar Kollektiv)2006年 → 今のダンスフロアのムードを決めたのはこの一曲。四分打ちがかかるクラブだったら何処でも掛かったんじゃ?



Underground Resistance 「Inspiration / Transition」 (Underground Resistance) 2002年
→ ディケイドに囚われない名曲。"make your transition" 00年代はこの言葉を突きつけられ続けた10年だった。



LUCIANO 「LA LIMONAEDA DE PEPE BOMBILLA」 (mental groove records) 2003年
→ 00年代を代表するアーティストをあげるとすればVillalobosとLucianoだろう。初期のシングルである今作は今のエキゾチックな路線とは違いストレートなミニマル・テックだが、リズムの組み立て方やシーケンスの巧みさ艶ぽさは既に完成されている。 2003年



Rhymester 「ザ・グレート・アマチュアリズム」 (Ki/oon) 2003年 →CCCD/レーベルゲートを揶揄し、911に対しても誠実な態度を示す。00年代の日本のヒップホップはそれまでに比べて"リアリティ"に迫る態度がより強固になった。自分にとって一番"リアリティ"を感じたのがRhymesterの言葉だった。



Ricardo Villalobos 「Enfants」 (Sei Es Drum) 2008年 →つくづく変な曲だと思う。こんな曲がアンセムとして(ある場所では)ポピュラリティを得ていたのだという事実は伝え残しておきたい。


SWITH 「A BIT PATCHY」 (Dubsided) 2006年

→ その後のフィジェットを導いたクロスオーバー・ヒット。ブレイクビーツの影が薄くなった00年代(U.S.ヒップホップですら目を逸らしていた)に古典"Incredible Bongo Band"を蘇らせた。



King Midas Sound 「Cool Out EP」 (Hyperdub) 2009年
→エクスペリメンタル・ヒップホップとダブステップの出会いは必然。そこにオールド・スクールなデトロイトを合わせたことにDabreyのリミックスの素晴らしさがある。今後何年かはこの路線の延長を追いかけることになりそう。


Hercules And Love Affair 「Blind」 (DFA) 2008年
→女が強い時代だったと思うんだけれど、ゲイも強かった。強くならざるを得なかったのかもしれないけれど。90年代に比べてディスコの快楽性がいやらしく感じなくなった。自分の加齢のせいか時流の流れかは分からないけれど。



The RAPTURE 「house of jealous lovers」 (dfa records) 2003年
→00年代はdfaの10年だったとも言えるかも。所謂ディスコ・パンクというタームを一気に形成した超重要曲!



V.A. 「LAST DANCE」(LIQUIDROOM) 2003年
→00年代は90年代を終わらせるのに何年も費やしたという印象がある。20世紀が終わったり、IT革命が続いていたり911が起きたりでバタバタとしていて幕を閉じ損ねた感じだ。若しくは90年代も終わったということになかなか気がつこうとしなかったのか。
それはいつまでも踊り続けた新宿リキッドルームの最後の日のように。

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