本当は何の用事があるわけではなくて、ましてや目的なんてありはしないのだ。
有るはずの無いものへ辿り着こうとするのはいつものことだ。
指先で矢印を操って、繋がっている様で繋がりのない行く先へと流れて流れて流れて行く。
ただそうやって潰しているのは時間だけじゃなく、無いということを視てしまう眼も潰している。
そのためにぐるぐると矢印は廻る。無いなんて、知らないつもりのまま廻る。
でも本当は
有るはずの無いものを見ようとする眼をこそ潰さなくてはならないんだ。
そうしないといつまでも私は此処から出られない。