【パリ15日】ロンシャン競馬場で14日にGIヴェルメイユ賞、GIIニエル賞、GIIフォワ賞が行われ、凱旋門賞(10月5日、仏ロンシャン、GI、芝2400メートル)の重要前哨戦は全て終了。昨年の凱旋門賞馬トレヴがヴェルメイユ賞で4着に終わったため、世界最高峰の一戦はますます混戦ムードになり、ジャスタウェイ、ハープスター、ゴールドシップの日本馬3頭にかなりチャンスが出てきた。
ドイツダービー馬シーザムーンが故障で回避し、代わって英国のブックメーカー(公認の賭け請負業者)が1番人気にしたトレヴ(C・ヘッド、父モティヴェイター)がヴェルメイユ賞で4着に敗退した。
5戦全勝で昨年の凱旋門賞を制した後はガネー賞2着、プリンスオブウェールズS3着、今回と3連敗。ウィリアムヒル社のオッズは1番人気4・5倍から5番人気タイの9倍に落ちた。
上位はほとんど差がなく、ウィリアムヒル社の日本馬のオッズはジャスタウェイ(栗・須貝、父ハーツクライ)が8倍で4番人気、ハープスター(栗・松田博、父ディープインパクト)が9倍で5番人気タイ、ゴールドシップ(栗・須貝、父ステイゴールド)が13倍で7番人気タイ。いずれも欧州競馬未経験などの不利が指摘されているが、欧州勢の上位人気馬も不安は多い。
7倍で1番人気になっている3頭のうち、タグルーダ(J・ゴスデン、父シーザスターズ)は英オークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを勝ったが、5戦目の前走、ヨークシャーオークスで2着と初めて敗退。英オークス馬は凱旋門賞では不振というデータもある。
アヴニールセルタン(J・ルジェ、父ルアーヴル)は仏1000ギニー、仏オークスなど6戦全勝でも、距離経験は2100メートルまでしかない。
5カ月の休み明けでの出走だったニエル賞を快勝して26倍から一気に1番人気タイに急上昇したエクト(E・ルルーシュ、父ハリケーンラン)にしても、厳しいレースの経験が少ない。
近年にない混戦ムードの今年は、日本馬には絶好のチャンス。3頭は20日に渡仏予定。現地で状態の良さをアピールすれば、評価は一段と上がりそうだ。
◆ヴェルメイユ賞(3歳上牝馬) 9頭立てで行われ、流れはスロー。T・ジャルネ騎乗の1番人気トレヴは、最後方を追走。直線で大外に持ち出して追い込んだが、じりじりとしか伸びず1馬身1/4差の4着。勝ったのは中団から最内を伸びたバルティックバロネス。M・ギュイヨン騎乗の6番人気で勝ちタイムは2分28秒22(良)だった。
◆ニエル賞(3歳) 5連勝で臨んだエクトが、5カ月の休み明けながら1番人気に推された。8頭立てで行われ、道中はスローペースの最後方を追走。直線は持ったまま先頭に立つと後続の追撃を抑えて2分26秒36(良)で連勝を6とした。レース前にカタールのジョアン殿下が率いるアルシャカブレーシングが権利の半分を所得していた。
◆フォワ賞(4歳上) 6頭立てで流れは遅く、先手を取ったL・デットーリ騎乗のルーラーオブザワールドが直線で後続を突き放し、追い込んだ1番人気フリントシャーに1馬身1/2差をつけて逃げ切った。タイム2分26秒93(良)。
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