2021年11月17日のブログ記事一覧-whitsunday

「脳内革命」から　　　　　070607

2021-11-17 | 日記

2007-06-07 22:45:17 | Weblog

激しい痛みに耐えていると、どうしても機嫌が悪くなるのと同時に、過去の不快な出来事が呼び覚まされ、よけいに機嫌が悪くなってしまいます。
しかし、痛みと過去の不快な出来事とは分離させ、さらに、負の感情を出さないようにする。
痛みにより負の感情が連動するように出てしまっている場合は、自分がコントロールできなくなっている事に気が付かず、その状態が続く。
第三者的なもう一人の自分が見つめていて、やめるよう指摘すれば良いことはわかっていても、コントロールできなくなっているのだから、第三者的な存在は現れようもありません。
だからといって、いつまでも負の感情に操られている訳にはいきません。
痛みを我慢し始めたら負の感情が出てくるパターンは判ってきましたので、痛みに耐えているという自覚があった時点で、御礼と感謝の気持ちを出して、負の感情が連動して出ないようにする。
これを繰り返していくことで、新たに負の感情を監視する第三者的なもう一人の自分が創られてきました。

痛みなどのストレスにさらされて、本来の自分を見失うのは、もうゴメンです。

本日は快晴で、職場で外を歩いていて日光を浴びているときに、次のようなことが頭に浮かんできました。
御礼や感謝の気持ちなどの正の感情が出ている間は、脳内ホルモンが出ているのではないだろうか。
脳内ホルモンのみの働きではないような気がしなくもありませんが、そうであれば、身体に良い影響をもたらす働きの一端の説明が出来そうです。

「脳内革命」の著者である春山茂雄氏の話では、その本によりますと、

　～人間の脳からはモルヒネに似たものが分泌されますが、これには人の気分をよくさせるだけではなく、老化を防止し自然治癒力を高める、優れた薬理効果があるのです。
　私は脳内モルヒネと呼んでいますが、これをどんどん出させると、その効果は脳だけではなく体全体に及んですべてを好転させる。つまり私たちは、どんな薬でもかなわない優秀な製薬工場を体内にもっているわけで、私はそれを徹底的に利用しているのです。
　脳内モルヒネの存在は以前から知られていましたが、鎮痛効果以外さしたる意味もないと考えられ、長い間注目されないでいました。ところが最近研究が進んで、すごい効力を秘めていることがわかったのです。

　人間は怒ったり強いストレスを感じると、脳からノルアドレナリンという物質が分泌されます。この物質はホルモンの一種なのですが、どういうわけかものすごい毒性を持っている。自然界にある毒物では毒蛇に次ぐ毒性をもつといわれています。
　もちろん脳内で分泌されるのはごく微量にすぎませんがいつも怒ったり強いストレスを感じていると、この毒のせいで病気になり、老化も進んで早死にしてしまう。私の病院に来た患者さんもそうですが、どんな病気にもノルアドレナリンが関係しているといってよいほどなのです。
　一方でβ（ベータ）－エンドルフィンというホルモンがあります。このホルモンは脳内モルヒネとしていちばん効力のある物質ですが、この両者の間に奇妙な相関関係のあることが判明したのです。人から何かいわれて「いやだな」と思うと、脳内に毒性のあるノルアドレナリンが分泌される。そのとき逆に「いいな」と思うと脳内にβ－エンドルフィンが出るのです。
　ノルアドレナリンが分泌されるのがいいか、β－エンドルフィンが分泌されるのがいいかは、自明の理でしょう。

と、書かれています。
ホルモンと活性酸素の関係については

　また最近話題になっている悪玉酵素に活性酸素があります。活性酸素には、私たち吸った酸素が体内で変化したものと、自然界にそのまま存在するものがありますが、体内に入ると老化物質をつくったり、遺伝子を傷つけたりして、あらゆる病気や老化の最大の原因といわれています
～
　またノルアドレナリンなどのアドレナリン系ホルモンが分泌されるときも活性酸素の発生が促されるので、できるだけこういう物質が分泌しないようにすることが、脳を若く保つうえできわめて重要なことになってきます」

と述べられています。

脳内モルヒネを出すには、喜ぶ、楽しむ、嬉しい、笑うなど、様々な方法があり、要はプラスの感情、気持ちを出すようにすればよいわけですが、「御礼と感謝」の気持ちは、通常のプラスの感情とは働き方が異なるように感じられます。

＿＿＿＿＿＿＿

以下、「脳内革命」より

～
マズロー博士によれば、人間の要求は全部で五つに大別されます。つまり、

１．生理的要求
２．安全の要求
３．所属と愛の要求
４．承認の要求
５．自己実現の要求

の五つです、しかもその要求はちょうど階段を一段一段登るように、低次元から高次元へと段階的に登っていきます。
～中略
そこで最後にくる第五の要求が「自己実現の要求」といわれるものです。第四の要求まで達した人間は次に「なれる可能性のある存在になりたいという願望を持つ」（マズロー博士）。　これが「自己実現の要求」ということです。
これは神の世界にも通じる心境といえます。孔子のいうところの「七十にして心の欲するところに従い、矩（のり）を踰（こ）えず」の世界でしょう。すなわち、他人と自分との間に境がなく、心の命ずるままに行動して、気が付いてみたら、世のため人のための行いになっている。そのような理想郷の世界ではないでしょうか。
～
※マズローとは心理学者Ａ・Ｈマズローのことです

＿＿＿＿＿＿＿

尊敬する方のひとりが、このように仰っていました。（この方は「特定の団体や宗教には関係ありません」と公言なさっています）

苦しい事があったときは感謝しましょう。　それは試練と成長のためですから
迷いがあったときは感謝しましょう。　　　それは運命を変えるチャンスですから
悲しい事があったときは感謝しましょう。　それは心を強くするためですから

初めてこの文を読んだ時は、これまでの観念が砕かれて、打ちのめされました。
「汝の敵を愛す」のと同じように、これまでの自分のものさしには当てはまらず考えられないことですし、実行しようにもできるものではありません。

この文をお世話になっている人にお知らせしましたら、当初は猛反発がありました。
後に考えをかえられたようです。　通常では理解できないかもしれません。
場合によっては、おかしい、間違っている、認められないといわれるかもしれません。

苦しいとき、迷ったとき、悲しいときには、たとえばそれを与えたのが人物であるのならば、その人物には負の感情を抱いてしまうこともあるのではないでしょうか。

汝の敵を愛す？
そんなこと、とんでもない
報復、復讐、リベンジのように、自分の敵は仕返しをして、やっつけるのだ？

しかし、負の感情を出すと、そうさせた原因如何にかかわらず、少なくとも脳においてはものすごい毒性があるノルアドレナリンという物質が分泌されてしまう。　これでは自分で自分を滅ぼしてしまう。

・・・だから、そのようにさせたのが人であるなら、そいつを恨み、憎み、仕返しをして果たすのだ？

ストレートに申し上げますと、
苦しい事があったときは感謝しましょう。　それは試練と成長のためですから
迷いがあったときは感謝しましょう。　　　それは運命を変えるチャンスですから
悲しい事があったときは感謝しましょう。　それは心を強くするためですから

これらは、マズロー博士のいう第五の要求、高レベルな要求である「自己実現の要求」といわれるものに相通ずるような気がしてならないのです。

もし、そうであるのならば、頭脳及び身体にも、想定外の変化をもたらしていくのかもしれないと。

紙面の都合で書ききれませんのでカツアイしますが、「脳内革命」には、ヒントと暗示が隠されているようです。

わたくしは、初めのうちは御礼のことばと感謝のことばを口に出しているだけでしたが、それに伴って湧き出てくる崇高な思い、気持ち、感情こそが、素晴らしい変化をもたらし、向上させるのではないかと、そう思われてなりません。

まだまだ文が足りず説明不足でもどかしいところですが、多分、体験者であれば言葉による説明は必要ないことでしょう。

ふと見た本棚に「脳内革命」がありましたので、そこから御礼と感謝のことば、気持ちについてなにか出ていないかと、取り上げてみました。

春山茂雄先生が発刊当時伝えたかった本質について、受け取らせていただきました。

春山茂雄先生の伝えたもの、遺（のこ）したもの、功績は非常に大きいです。
当時この本により、励まされ、希望をもった方はどれだけ大勢おられるかはわかりません。
この多くの人達は、今でも先生に感謝していることでしょう。
また、先生のご意思は、大勢の人達によって受け継がれていくことでしょう。
心より、御礼申し上げます。

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