SIROKUMA DIARY

東京に住んでいる、しろくまの日記です。

民主化の張本人

2006-02-03 18:20:07 | Weblog
たまには政治の話でも。
僕はBS世界のドキュメンタリーを割とチェックしている。
コンセプトとしては世界のドキュメンタリー番組の中からNHKの人が秀作をチョイスして、それを吹き替えにして放送するというものである。
この番組を見るたび、日本のドキュメンタリーは面白くなくなったなあと切に感じるのだが
昨日TVをつけたら面白そうな特集をやっていたので、酔っ払ったまま布団に包まってみていた。
内容は、どうやってキルギス共和国やグルジア共和国で民主化ドミノが起きたのか、という話。
特に興味深く見ていたのが、グルジア共和国の一連の出来事だ。
ソ連が独立国家共同体になって、ゴルバチョフの右腕、シュワルナゼ外相は、グルジアの大統領に就任していた。
しかし、突然のクーデター、そして解任劇。
なぜそれが起きたのか、当時の僕には不思議でならなかったのだ。
この番組では、そこにアメリカの影があると言っていた。
今回のレポートではキルギス共和国の例を出していたのだが、米国のマケイン上院議員(共和党)が電話でキルギスタン政府に民主化を妨げるなと圧力をかける現場のスクープが流れたりして驚いた。
実際にアメリカはキルギス政府に対し、強い働きかけを行っていると同時に、若手の民主活動家にも金銭や民主化運動のノウハウについての支援を行っていた。
どうやらこのような動きは上に挙げた国に加えてルーマニアのチャウシェスク政権に対しても行われ、結果として大統領の射殺にまで及んだのだ。
あの時は非常に劇的で、民衆が立ち上がって悪政を倒したという大義名分をもって正当化されたわけだが
実は西側の国によってデザインされたものだったとしたら・・・・
一番危険なのは、若手活動家たちが民主化は正義だと信じていることである。
正義であれば何をしてもいいと思っている。
世界中を民主主義の国ばかりにするのが彼らの目標らしいのだが・・・
非常に考えさせる番組だった。

BS世界のドキュメンタリー




最新の画像もっと見る

post a comment