司法修習備忘録

多忙な司法修習にめげず、最低月1回、メモを残そうと思います。

導入修習初日

2015年12月02日 | 日記
1 いきなり人身事故
池袋駅は大混乱。西武に気付かず、右往左往。
副都心やら有楽町やらを駆けずり回って、諦めた。
0825、東武が運転再開。
和光市に着いたのが0845。
遅延証明書を受け取ったら、0850、集合時刻である。
バス停前は大量の修習生。積み残しとかいうレベルではない。
こんなんだったら、家からチャリで行けば良かった。
つーか、焦らずにもっとゆっくりくればよかった。
バスも20分くらいかかった。
0920ごろに玄関からはいる。廊下に名簿と朱肉が置かれていた。
教室に駆け込むと、すでに事務説明が始まっていた。
指定席で、封筒が二つ。
一つは事務説明用。もう一つは辞令と宣誓書(提出した)。

2 開所式
0940に開始。各教室に中継されており、どこかに集まる必要はなかった。
しかも10分で終わった。

3 事務手続き
その後も刑裁教官が説明。1010ごろまでかかってしまった。
この後、ロッカーの鍵やバッジを係が配布した。

4 刑裁
50分くらいで休憩が入る(これは全科目共通)し、勉強していないと追いつけないということも無くて、大変良いのだが、結局事前課題の検討の途中で終わってしまった。こんなにごゆるりとやっていて大丈夫か?

5 検察
事前課題の検討まで終了。「終局処分起案の考え方」は10回読んでも良いくらいだと感じた。

6 刑弁
今日の教官3人が並んで講義。弁護士が被疑者役で、初回接見の練習。前半4人、後半4人が挑戦。頭の良さは感じたが、一名を除いて話は下手であった。まあ、この程度か、というところ。
とりあえず、刑弁講義の69ページでも読んでおけばOK。
あとは、
「弁護士のなんとかです、当番弁護士として参りました。なんたらさんですよね?」
と切り出すところからできれば上等。
「今日はどうして当番弁護士を呼ぼうと思ったんですか?」
と聞ければなお上等。「はあ?何も知らないんですか?!」とキレられるだろうが、謝ってうまくなだめられれば優秀。

前半は、被疑事実の聞き出し。
事実関係の有無等を丁寧に聞いていく。
当然、「被疑事実は何でしたか?」なんていう質問は論外。相手は法律の素人である。
「逮捕される時に、警察の人は、逮捕の理由は何だって言ってましたか?」とか、その程度の噛み砕きは必須。
あと、外部への連絡があれば預かるとか、持ってきてほしいものを聞くとか、その辺は69ページに書いてあるから割愛する。

後半は、助言である。
ここで重要なのは、黙秘すればどうなる、自白すればどうなる、ということについて、それぞれメリットとデメリットを端的に説明すること。
黙秘すれば捜査が長引くかもしれない、しかしうっかり変な事をしゃべって言質を取られることも無い。
自白すれば証拠として残される、しかし言いたいことははっきり言えるし、それによって補充捜査が早く終わるかもしれない。
この程度示せれば上等なのではないか。
ただ、これは個人的意見だが、「早く身柄拘束が解けるか」と「供述するか」は関係ない気がする。そこもはっきり示した方がよいのではないか。

7 帰りのバス
バス停は大行列であった。しかし、バスがひっきりなしに来るので、どんどん行列が解消し、すぐ乗れる。

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