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スナック乱射事件:実行犯の組幹部に死刑判決 前橋地裁

2005年03月28日 | フィリピンニュース2
前橋市のスナックで03年1月、市民ら4人が射殺された事件で、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた指定暴力団住吉会系矢野睦会幹部、小日向将人被告(35)に対し、前橋地裁の久我泰博裁判長は28日「犯行は極めて残虐で悪質」などとして、求刑通り死刑を言い渡した。

 この事件で殺人罪に問われた3被告のうち初めての判決。小日向被告の自供が刑の減軽理由となる「自首」に当たるかが主な争点となったが、判決は「捜査機関に発覚する前に自発的になされたとは言えず、自首は成立しない」とした。小日向被告は判決を不服として控訴した。

 判決を言い渡した後、久我裁判長は小日向被告に「私としては君には出来るだけ長く生きてもらいたい。遺族に謝罪を続けていって下さい」などと涙ながらに諭した。

 判決によると、小日向被告は03年1月25日、矢野睦会会長、矢野治被告(56)=殺人などの罪で公判中=から、前橋市三俣町のスナックにいる指定暴力団稲川会系元組長(57)の殺害を指示され、矢野睦会幹部の山田健一郎被告(38)=同=とともにスナック内外で拳銃を乱射。一般市民3人を含む4人を射殺し、2人に重傷を負わせた。

 小日向被告は03年10月、逃走先のフィリピンで拘束され、乱射事件をはじめとする一連の襲撃事件を全面自供した。弁護側は乱射事件を直接追及される前に自供し、事件の解明に役立ったとして「自首」に当たると主張していた。

 閉廷後、事件で弟(当時50歳)を殺害された女性3人が群馬弁護士会館で記者会見。「これで弟も安らかに眠れる」などと死刑判決に安堵(あんど)した。ただ「犯人(小日向被告)にも家族があり、そのことを思うとつらい。ニ度と(同種事件が)起こらないようにしてほしい」とも述べた。

 【ことば】前橋スナック乱射事件 前橋市三俣町のスナックで03年1月25日深夜、2人組が拳銃を発砲し、客の市民3人を含む4人を殺害、指定暴力団稲川会系元組長ら2人に重傷を負わせた。稲川会と指定暴力団住吉会の抗争が背景にあるとみられ、群馬県内では他に2件の襲撃事件が発生。県警は昨年5月までに小日向被告のほか、首謀者とみられる矢野治被告と実行役の山田健一郎両被告の計3人を殺人などの容疑で逮捕した。矢野、山田両被告は否認している。


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