最近ずっと信田さよ子さんや森田ゆりさんの本を読んでいたのもあって、ちょっと気分転換に本を探しに行った時見つけた本です。
『教えることの復権』(大村はま,苅谷剛彦・夏子著、筑摩書房、2003年)です。
数年前くらいに苅谷剛彦さんの本を読んでから、苅谷剛彦さんの本を読むようになって、この時もあ!苅谷さんの本だ!大村はまさんとの対談なのか!と思って買ってしまいました。
大村はまさんってとても有名な方で、国語の教員をやっていらっしゃった方ですよね。
この本まだ読んでる途中であと1/4くらい残っていますがここまで読んでみての感想を書きたいと思います。
私はこの本を読む前から、教師の資質って何だろう?とか、教師の仕事って結局何だろう?とか、子どもを1番好きでなくてはいけないの?とか色々思っていました。
今の教育現場って、授業というよりいじめや体罰のような教育問題ばかりが取り上げられて、教師はそれに対応しなきゃいけない!生活指導をしなきゃいけない!のような感じだったので、なんか違和感があったんですよね。
この本で、大村はまさんは、はっきりと教師の仕事は「教えること」だと言っています。
教えすぎることを嫌う風潮があるけれど、子どものやりたいままやらせてしまっては意味なくて、教師は子どもをうまくアプローチする働きをしなければいけないようです。
振り返ってみれば、私はアプローチされたことがあったかな?なんて疑問に思います。
国語の授業はほとんど、作者の気持ちはどれですか、選択肢から選びなさいでした(笑)
私はこの問題から何の力を身につけたんでしょうか?
読む力ですか?それとも考える力ですか?
授業に目標なんてなかった気がします。
だから何のために勉強をするのかわからなかったのかもしれません。
よく問題がわからないまま、よくその問題で身につけたい力がわからないまま勉強をしていました。
今こうやって、どうしたらこの力がつけられるか、この問題をすることでこういう力をつけたいとか考えることが大事であることをこの本から学べただけでも良かったです。