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クラウドファンディングサイトKickstarterで、メッシュネットワーク対応の高機能紛失防止タグ「trakkie」が製品化資金を募っています。
「紛失防止タグってアレだよね……スマホとBluetoothでペアリングして、離れると音が鳴るやつでしょ?そんな珍しくもないモノ、なんで今更Kickstarterで投資を募集してるの?」と思われる方こそ、ここから先を読んでください。
スマホ不要の忘れ物防止タグ「TRAKKIE」。WEBサービスを連携させるスマホ用リモコンとしても使用可
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9 枚
更新:8月15日、Kickstarterでのプロジェクト中止について追記しました。
まずは紛失防止タグとは何ぞやというおさらいから。紛失防止タグとは貴重品に取り付けて紛失を防ぐ電子機器のこと。多くの紛失防止タグはスマートフォンと連携させて使います。スマートフォンと紛失防止タグが通信しており、距離が離れる(=貴重品を置き忘れている)と警告が発せられるわけです。
trakkieは直径29mm、厚さ6~12mmの円盤状をしており、これを付けた貴重品を置き忘れると音と光で警告してくれます。……とここまでは普通の紛失防止タグと同じですが、違うのはここから。

このtrakkieはスマートフォンがあってもなくても運用できるのが大きな特徴となっています。スマートフォンがない場合でも、複数のtrakkieを色々な持ち物に付けておけば、trakkie同士がBluetooth及びRF通信によるメッシュネットワークを形成して、互いの距離が離れると警告を発してくれるのです。

解説動画では、”カバンと鍵とスマートフォンのそれぞれにtrakkieを取り付けた男性が、スマートフォンを忘れて出かけようとしたところ、鍵のtrakkieが警告してくれて助かった”というシーンが描かれています。外出するのであれば、カバンと鍵とスマートフォンは常に一緒でなければならない訳ですから理にかなっているといえるでしょう。また、trakkieを取り付けた品物のそれぞれに固有の名前を付け、「鍵と財布は常に一緒でなければならないが、ジムに通うためのバッグは特別な日だけ持っていく」といったシナリオを設定することも可能です。
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メッシュネットワークとは、複数のノード(中継点)がお互いに通信してデータを転送するネットワークのこと。この場合はtrakkieの端末同士がノードとなります。
どこかのノードが使えなくなっても別のノードからデータを転送できることが特徴です。trakkieではこの性質を活かして忘れ物検知に役立てているというわけです。


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trakkieには「trakkies.micro」「trakkies.tagg」の2モデルが存在しています。「micro」はボタン電池CR2450を使用、バッテリー寿命18か月で最大通信レンジは180m。様々なセンサを搭載している上位機的な位置づけです。
一方、「tagg」はボタン電池CR1632を使用し、バッテリー寿命は8か月で、最大通信レンジは70mというシンプルモデルとなっています。
どちらのモデルもバッテリー寿命はスマートフォンより遙かに長い上、どこででも手に入るようなボタン電池を使っているため、肝心なときに電池切れで役に立たないというケースは少なそうです。



trakkieはかなりの高機能で、置き忘れ防止のほかにも様々な使い方ができます。本体のボタンは3つまでの動作をプログラムでき、スマートフォンを操作するBluetoothリモコンとして使えるほか、複数のWEBサービスを連携させるIFTTTにも対応。
工夫次第では「撮影した写真をdropboxへバックアップするして、特定の場所にアップする」など様々な動作をボタン一つで実現可能です。
このほか、”trakkieにメッセージを記録し、見つけた人に伝える””trakkieを付けた品物の貸し借りを管理する”といった使用法も提示されています。
紛失防止タグとしても使えるが、使う人自身が様々な使い方を発見することもできるデバイス……というのがtrakkieの本質であるようです。
trakkieのアプリはiOSとAndroidに対応。2016年Q1にアプリの配信とtrakkieの配送がスタートする予定とのこと。
Kickstarter 出資の見返りは、MicroとTaggの組み合わせや早い者勝ち割引など多数ありますが、Micro x2 と Tagg x 3の5個セットが標準150ユーロなど。調達目標10万ユーロほどに対して、残り約1週間の現時点では7万ユーロほどが集まっています。
追記:8/15 Kickstarterでの資金調達キャンペーンがキャンセルされました。理由は「会社の成長のため、この技術を別の分野に活用することを判断した」とされています。しかし開発チームいわく、Trakkieで解決しようとした問題については引き続き取り組みたいと考えており、今回ではないが、いずれ製品として改めて送り出したいとのこと。
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