出雲市大社町杵築東「やしろやそば屋」 【780】

60年ぶりの「平成の大遷宮」で沸く、出雲大社大鳥居門前の「古代出雲歴史博物館」対面にある、出雲そば専門店です。
門前整備に伴い新しい構えの店になっているものの、地元の方によれば、結構昔からある馴染みの蕎麦屋さんとのことでした。

テーブル席と小上りの座敷があり、約30名の収容人数を誇る明るい店内です。

メニュー表。
「蕎麦一筋」だけあってシンプルな構成です。 このところの「善哉ブーム」があり、サブメニューとして加わってはいますが、それでも全体的には少な目です。

基本の割子。
標準的な3枚で700円と、観光地でありながら良心的な価格は、やはり「昔ながらの地元の蕎麦屋さん」って感じですね。

「割子そば ¥700」
見るからに出雲そばのスターンダートといえる構成で、盛り具合も標準的であり、奇を衒わないところが実直でよい。
他と違うのは、わさびの代わりにもみじおろしが付いているのと、ツユがダシのよく効いた甘めのものである点くらいか。

標準的なやや太麺の挽ぐるみの二八であり、のど越し、コシ、舌触り、香りどれを取っても「正統派」って感じの一品です。
ここまで「ドップリ」だと逆に面白味が無いところだが「一貫して貫き通すお店」も少なくなっている現実を考えると、ある意味貴重かもしれません。
それでも価格も含め安心して食べれる点は申し分なく「出雲そば」の初級編としてスタートするには、ベストの店と言えるでしょう。