故郷にいた頃、子猫からのさすけと、子どものわたし、
ともに住む場所の森を歩いていたお話をします。
さすけは、散歩をしていて、猫なのに、犬のように、隣を歩いていて
わたしの意思が伝わるかに感じる時がある、不思議な子でした。
首輪とリードをつけていました。
リードは長いものなので、森ではわたしも一緒に走ったり、
(さすけは犬のような飼い主との並走や、
家の中では人間との追いかけっこの概念も理解しているかと感じたりします)
さすけだけでも自由に広く駆け回れたりしました。
首輪は、真っ赤な革で作った、太いベルトになったもので、
しかし大柄なさすけには、太く見えない散歩用でとくべつ製です。
室内では、猫につけるのには重過ぎるかもしれませんが、迷子札も下げ、基本的に付けっぱなしになっています。
かげちゃんも同じ赤で、とても細いのを作ってもらったの。
ベルをチャームポイントに。
家から出なくなると窮屈そうで、こちらさんはすぐはだかんぼになりました。
遠くのまったく違う県に越してからも、数年はちょちょこ、ごく近所に出ていた時代の
さすんぽの様子です。
「はやくおいでよ〜」と言っている。
森は行かずとも、一緒に行く道を見上げた並木はこんな光景でした。
一眼レフを人生の転機に買ってもらい、
引越しを控えたさいごの夏、もう8月には桜の落ち葉が敷き積もる、陽射しの強い故郷で、
たくさんたくさん、さすけと森を歩いた写真は遺しました。
ちょうど今も秋で、いい折であるので、
秋らしさいっぱいのお写真を、今のうちにたくさん紹介できたらと思います。