様子が少しわかってきました。昨年の選挙で軍関係者が大敗したことを問題視、その結果を覆そうとしたもののようです。こういうことができるのは、トランプ氏にとってうらやましいでしょうね。要するに、国軍の利益保護のためです。選挙の件はきっかけにすぎません。
国軍は過去にも同様のことをしており、今回の行動で約10年続いた民主化は途絶したと言えるでしょう。
世界各国はおおむねクーデターを非難していますが、国軍は中国などの支援を期待しているのでは。私はミャンマー専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、両国は極めて特殊な関係にある様です。戦史によると、第2次大戦のビルマ戦線では、ラングーンなど南部では、わが国の相手は英軍でしたが、マンダレーなど中部や北部へ行くと英軍はおらず、相手は中国正規軍。
今回も世界の非難に対し、中国が手を差し伸べることになりそうです。カンボジアに次ぐ、親中国にしようとの意図でしょう。一帯一路を考えれば当然の成り行きです。
ミャンマーは最後の大市場と言われ、わが国はじめ各国の投資が集中しています。投資国としては、この投資を守ることが重要です。一方ミャンマーとしては、投資家(国)に逃げられては、大変困った事態になります。カントリーリスクの高い国として、投資を控える動きが出てきます。この辺のかじ取りが難しいでしょう。