気がつけばブログを書けずに二週間が過ぎていた。ある意味、有り難い
とも思う時の速さよ・・・。
10年にわたって、朗読なぎの会の古参メンバーとして頼りに思ってきた
Tさんが、一年間の入院の末、先月末亡くなった。通夜にも葬儀にも伺えず、
昨夕お宅にお参りさせて頂いた。
おととしの春、金ケ崎宮から20脚の床几(しょうぎ)をお借りした事が
あった。なぎの会で初めて、能舞台での発表会を計画した時の事だ。その際
仲立ちをして下さったのがTさんの旦那様だった。
私と二人連れ立って、チャリで宮司さんに会いに行って下さった折の
お元気な姿を思い浮かべて玄関に立った。ところが、当時とうって変わった
やつれたお姿に胸をつかれた。ご自身も昨年から具合が悪く、通院なさって
いるという。
遠方に暮らす二人の息子さんが、この一年、ご両親の面倒を交代で看て
いらしたそうだ。ご長男が、「母はよく”そっちで朗読公演があったら観たいから
知らせてね”と言ってました」と、おっしゃった。
とても努力家だった。ゆっくりと言葉を紡(つむ)いでゆく彼女の朗読は、
心に沁み入るようで大好きだった。お客様にも好評だったのだ。
せっかちな私の良い師匠でもあった。
惜しい方を亡くしてしまった。
やがて、ご家族を時が癒し、私も忘れがちになるだろう。そうでなければ
と思う。人はそうして立ち直り、生かされてゆく。それが故人の願いでもあろう。
Tさんの安らかなることと、ご家族のご健勝を祈る。
残酷だけれど、なくてはならない時の速さに感謝すべきなのかもしれない。
とも思う時の速さよ・・・。
10年にわたって、朗読なぎの会の古参メンバーとして頼りに思ってきた
Tさんが、一年間の入院の末、先月末亡くなった。通夜にも葬儀にも伺えず、
昨夕お宅にお参りさせて頂いた。
おととしの春、金ケ崎宮から20脚の床几(しょうぎ)をお借りした事が
あった。なぎの会で初めて、能舞台での発表会を計画した時の事だ。その際
仲立ちをして下さったのがTさんの旦那様だった。
私と二人連れ立って、チャリで宮司さんに会いに行って下さった折の
お元気な姿を思い浮かべて玄関に立った。ところが、当時とうって変わった
やつれたお姿に胸をつかれた。ご自身も昨年から具合が悪く、通院なさって
いるという。
遠方に暮らす二人の息子さんが、この一年、ご両親の面倒を交代で看て
いらしたそうだ。ご長男が、「母はよく”そっちで朗読公演があったら観たいから
知らせてね”と言ってました」と、おっしゃった。
とても努力家だった。ゆっくりと言葉を紡(つむ)いでゆく彼女の朗読は、
心に沁み入るようで大好きだった。お客様にも好評だったのだ。
せっかちな私の良い師匠でもあった。
惜しい方を亡くしてしまった。
やがて、ご家族を時が癒し、私も忘れがちになるだろう。そうでなければ
と思う。人はそうして立ち直り、生かされてゆく。それが故人の願いでもあろう。
Tさんの安らかなることと、ご家族のご健勝を祈る。
残酷だけれど、なくてはならない時の速さに感謝すべきなのかもしれない。
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