空はどこまでも

興味の対象は野球,国際情勢,マスコミ,マンガ。

アニメ「舟を編む」にがっかり

2017年08月19日 | アニメ・TV・映画
原作を読んだついでにアニメのほうも見てみましたが。

1話をみて、正直がっかりしました。
だからアニメを見ることはないなと。

もう原作の雰囲気が台無し。

そんな予感はあった。実は。

馬締(まじめ)と西岡のキャスティングを見た瞬間、

視聴率がもっと欲しいから人気声優を安易に起用したことが透けて見えて、幻滅…。

原作のイメージと絵のイメージに、声が合ってないのがまるわかりでがっかりしました。

これは担当声優の責任ではなくて、雇う方の問題かと。

馬締も西岡も、声が軽すぎだと思いました。
馬締は、もっと落ち着いた、しかし不器用な感じの、低い声を想像していました。
西岡も、チャラっぽいけど、もう少し柔らかい軟派な「大人の声」だと思って読んでました。

まず、声優の起用でがっかりしたけど、アニメ自体はどうだろうと思って見てみると…

原作の流れ全く無視。
原作にはない、
(腐のつくお嬢さん方の心をつかまんばかりかの)
西岡と馬締の出会いに多くの時間を割かれ、再びがっかり!

私は、原作の、
辞書を作るという作業がどれだけの時間と労力を割くものなのか、という説明が、
編集長を描くことで読み手に納得させる三浦さんの描き方がすきだったし
馬締との出会いもドラマティックだったんですよね~…。

それに関わってのことで
やっぱり、やっぱりですよ?

一番悔しいのが

馬締の非凡さがアニメでは台無しにされたことかなぁ…


原作者の三浦さんは、アニメみたいに西岡と馬締を出会わせてない。
西岡が編集長の辞書編纂向きの人材はいないかという問いに対して、
ただ「知っている」その人は「変わっているらしい」と多くの情報は持ってない。


でも!
わたしにはそれで十分伝わった。

「知っている」などと西岡に言わせることで、風の便りの噂になっているくらい馬締が周りから浮いている姿が見えて、どんな人なのか?
という期待を持ちました。
そうです

期待感!

これ大事じゃありません?

そして、辞書に人生をかけてきたと言ってもおかしくない編集長と、これからそれを引き継ぐ馬締が出会うんです!

ぐっと掴まれるところです。

ところが、アニメでは、西岡と馬締に時間を使っているから
編集長のくだりがない分、2話への「引き」がめっちゃ無い‼



もう、アニメでは色んなことが「がっかり」の連続…
ため息しか出なかった。

やっぱりねぇ…原作大事にすべきなんですよ…
「絶対に」とは必ずしも言えない場合もありますが、少なくても三浦さんの作品に手をかけてはいけなかったんじゃないかな、と。

三浦さんのファンの方達はそう思っただろうな、と感じました。


まぁでも

原作知らなければ、普通のアニメとして楽しんで見られるとは思います。