大田原より愛をこめて

仕事中の現実逃避

ドバイショック

2009年11月27日 | 公開中
ドバイといえばNHKで1年前くらいに特番をやっていてご覧になられた方も多いのでは?と思います。バブルの崩壊を地球上で一番最初に体験した私たち日本人にとって、彼らのあまりに積極的すぎる投機的姿勢はひどく危なっかしく脆くみえました。現実感覚を完全に失った、おとぎ話の中の主人公にすら見えたほどです。
やはりここにきて、彼らドバイ国営企業の債務焦げ付き問題が脚光を浴びています。
ナキール社の手がけるプロジェクト、パーム・アイランドなんかをみていても、単純にこんな家を買うのはどういう層なの?って思っちゃいますね。
緑が全くなくて貧相な土地だし、家は広いのかもしれないけど庭らしい庭もなくて隣の家との距離が近すぎる気がするし。
津波が来たら怖そうだなとか、地盤沈下して建物にヒビ入ったりしないの?とか、いろいろ考えちゃいます。
開発コストから考えて、分譲価格はかなり高い(億単位)と思うんだけど、そんなに富裕層ってたくさんいるんでしょうかね?って思うし。
実際、ほとんど値上がりを見込んだ投機筋が買っていっただけで、実際の入居は数十分の1に過ぎず、ほとんどが空き家なんだそうです。
同じく政府系企業であるエマール社ブルジュドバイ。世界一高い超高層ビルです。こちらも、金融・不動産業、観光産業以外にこれといった実業のない国ドバイで、いったいどれだけの需要があるのか、疑問です。
やはり大半の部屋は投機目的で買われているだけで、その多くが空き部屋だという話です。
需要を完全に無視したこうしたドバイの大規模開発に対し、欧州の銀行が相当貸し込んでいた。
何の関係もないように思える私たち日本人も、世界的金融危機に巻き込まれる形で、そのツケを支払わなければなりません。



グローバル情報=ドバイの債務返済問題が各国金融市場に波及、欧州系銀行への影響を懸念

10時54分配信 モーニングスター
 ドバイの政府系持株会社の債務返済問題が各国の株式市場や為替市場に影響を及ぼしている。26日のロンドン時間には同社の債権を保有しているとの見方から欧州の銀行株が軒並み安となり、ユーロやポンドが下げ幅を拡大した。メキシコやブラジルなど新興国の資産に対する売り圧力も強まった。27日は米主要株価指数先物が急落しているほか、日経平均株価も欧州株の下落などを受けて大幅安となっている。

 問題の発端は25日にUAE(アラブ首長国連邦)のドバイ首長国が政府系持株会社のドバイワールドと傘下の建設会社ナキールが抱える債務の返済延期を要請したと発表したこと。一部報道によると、ドバイワールドの8月時点での債務額は590億ドル(約5兆円)とドバイ首長国の債務総額(800億ドル)の大半を占める。一部の報道では800億ドルの債権のうち、約半分を欧州の銀行が保有していると伝えられている。

 また、25日にはS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)がドバイ政府関連の債券の格付けを引き下げた。同社は26日にドバイの4つの銀行を「ネガティブ・ウォッチ」に指定し、これらの銀行の債券を格下げ方向で見直すと発表した。

 もっとも、ドバイの問題が他の中東諸国に広がるかについては懐疑的な見方がある。投資資金を借り入れに頼っていたドバイとは異なり、多くの国が石油の輸出という確かな収入源があるためだ。

提供:モーニングスター社
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