カルデロン一家の件。放置してきた日本政府の怠慢こそが問題。

ちょっと古い？ニュースですが、カルデロン一家の件です。
（http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090313k0000m070118000c.html?link_id=RSH05）

第一に大きな疑問を感じたのは、のりこさんが外国籍でありながら日本の公教育を受けるにあたって、当局がどうして不法滞在であることを把握できなかったのかということ。把握するチャンスは今までにいくらでもあったはず。
国外退去処分を断行するんであれば、のりこさんにそもそも公教育を受けさせる前に、やるべきだった。
１０年以上見て見ぬふりをしていながら、突然、後出しジャンケンみたいなことをするのはおかしい。
白なら白、黒なら黒。
初めから、はっきりさせるべきです。こんなことになるならね。
日本政府の怠慢でこういうことになったのだから、今になって突然、国外退去なんてさせるのもおかしいんですよ。
致命的に想像力がないです。


先日見たNHK特番で、シンガポールの政策をやっていた。
シンガポールは外国人労働者を大量に受け入れている。
が、厳しい制約も設けている。
例えば、女性の場合、数カ月おきに妊娠テストを強制され、妊娠が判明した瞬間に帰国しなければならない。
日本に富がある以上、日本で働こうとする外国人は後を絶たないだろう。
外国人労働者問題についてはきちんとした政策が喫緊に求められている。
「いないこと」になっている、不法滞在外国人の人権が、蹂躙されるがままになっている。
日本人として、恥ずかしいばかりである。