このブログは、去年のお正月、主人の友達の家にお年賀に行ったときに、写真の貼り付け方を教えてもらって、「
義母に乞うておせち料理作り」を載せたのが、このブログの第一作目となる。
なんせ作ったのは暮れだから、載せるときには思うように写真が撮れてなかったので、
今年こそは去年のブログに細かい写真を載せて、分かりやすいものを掲載しようと考えていた。
しかし、事は
自分の思うようにはいかなかった。
長男は「年末年始、仕事が忙しくて、帰れないよ」と、言っていた。だから、30日に料理をしようとあらかじめ義母とは話していた。それが、急遽連絡が入り、30日だけ休みになったから、昼から夜まで居られる。という話になり、
2日早い年取りを我が家は敢行した。その30日は朝からおせち料理を手伝って写真をバンバン取るはずだったが、昼ごはんを一応私の料理の中では長男が大好物な「鳥肉のトマトソーススパゲッティ」(私が命名)を作らなければならず、結局、
細かい写真は取れずに作ったあとの写真がおおむねになった。
では、一年前のブログの文章をもとにして、できる限りの写真を貼り付けていきたい。
ふと自分の生活を振り返った。結婚して約24年。
毎日恙無く幸せな生活を送ることができている。これも近くに住む義母たちが大なり小なり私たちを支えてくれていることが大きいと思う。
義母は戦争前に家族で満州に渡り、終戦後は父や兄を腸チフスで亡くし、義母が長女として弟や妹4人を連れて引き揚げてきた、苦労人である。10歳で母を亡くし、その後ずーと家族のために飯炊きをはじめ、掃除洗濯と家事一切を取り仕切ってきた人でもある。
そんな義母であるので、料理の集大成と言うべきおせち料理のすごさと言ったら半端ではない。そんなことを考えたときに、果たして「おいしい・おいしい~、すごい・すごい~」と言いながら、食べているだけでいいのだろうか。これだけのものを作れる人がこんな近くにいるのに、ただご馳走になっているだけでは、余りにも能がないとは言えないだろうか、と考えた。
そこで、今回は、義母からの電話の際に思い切って買い物から一緒に行こうと提案し、主なおせち料理を一緒に作り、教えてもらうことをお願いした。義母つかさず「それはいい。」と快諾してくれたが、「私はみんなによく教えてくれと言われるんだが、味付けなんざ、いい加減なんだよ。だからきちんとした分量が分からないから、ほんと目分量でいい加減なんだよなあ。」との言葉を付け加えた。
今は、ほとんどのものはお金を払えば、手に入る時代。手作りのものは面倒くさいと敬遠しがちでもある。料理は作るより既製品を買ってしまうほうが、特に二人分位を作るなら、手間もかからず費用も安く済むのかも知れない。それにおいしかったりして。
でも、私が今回、一緒に作ってみて感じたことは、
料理は面倒くさらずに手間隙かけることが、大切であるということである。塩もみするだけでおいしい生野菜を食べることができ、煮干や昆布の出汁は意外と簡単にとれて、それをほとんどの料理に利用できる。煮しめや伊達巻を作りながら、
最終的には何度も繰り返し作り、身体を使って試行錯誤することが最大の秘訣であると感じた。
お金を惜しまずにたくさんの材料を買い、余るほどたくさん作る。少し作るよりたくさん作るほうが何故かしらおいしくなる。遅くなると練り物が無くなってしまうということで、暮れの27日に買い物をした。刺身とか飲み物はまだ後に買うとして、また大根ごぼう等の野菜はおじいちゃんが作ったのを使って、 それでもかごで約3つ、値段にして、合計2万8千円ほどであった。でもこの値段で、あれだけの料理ができるとなれば安いものである。
このおせち料理作りはこれからの私のは日常の料理に、
変革とバラエティさがうまれることを期待したい。
では、私が毎年ご馳走になっている、おせち料理を紹介しようと思う。
作った順に列挙しておくと、
こぶ巻き・田作り・伊達巻・鶏ひき肉の千草焼き・煮しめ・なますだ。
口取りのお皿には、有り頭海老・ハム・紅白のかまぼこ・黒豆、それと作った伊達巻・千草焼き・田作り・こぶ巻きをきれいに並べ、煮しめ・きんぴら・なます・刺身・吸い物が別々のお皿に盛り付け、並べられる。
ブログの写真がそれであり、これに、刺身と吸い物が付けられて完成である。
年取りにはお神酒を飲んで、全部食べる。
例年は、除夜の鐘がなる頃には年越しそばも用意されているのである。
今年は8時頃食べた。
では、
こぶ巻きから。
ここで学んでのは、昆布出汁のとり方である。ただ、昆布をぬるま湯に5~6分浸けてから、取り出すだけでおいしい出汁がとれる。このだし汁をお吸い物・お雑煮・伊達巻に使うことができる。
半干しの身欠きにしんを4つに切り、昆布で巻いて、かんぴょうで縛る。鍋に並べて、酒0.5・みりん1・砂糖1・しょうゆ0.5・水1の割合位を入れて昆布巻きが浸すくらいにして、30分~40分煮る。一日たって、もう一回温めて、味を滲み込ませる。
田作りは
カリカリになるまで炒って、砂糖・酒・しょうゆを煮詰めて、それに炒った田作り用の煮干を入れる。最後にゴマを振り掛ける。
伊達巻は
卵9個・はんぺん大判1.5枚・砂糖120g・みりん大4・酒大1・だし汁大4・塩小1/4
だし汁とみりん・酒、塩と砂糖は一緒にしておくとやりやすい。
卵はどんぶりに割ってから流し込んだほうがよい。殻が入る場合がある。
材料をミキサーにかけて、温めて油を塗った、レンジに流し込む。
オーブンで220℃で20分位。
表面は狐色になるまで焼き、膨らんできてもレンジから出すと萎むので大丈夫。
伊達巻用のまきすに、温かいうちに巻き、しばらくそのままにすると癖が付いて、巻き込んでいる。
鶏ひき肉の千草焼きは
ごぼうとニンジンは2センチ位の千切りにして、ごぼうは水に浸しておく。
レンジでやわらかくしておく。
全部の材料(しいたけ・三つ葉・ごぼう・人参・たまご・かたくり・しょうゆ・みりん)をボールに入れ、豪快に手で混ぜ合わせる。最後にゴマをふる。
オープンで220℃で20分焼く。
仕上げに、みりん大2・しょうゆ大2・砂糖大1を混ぜて、刷毛で照りつける。
その後、220℃で5分で出来上がり。
煮しめは
大きな鍋に、煮干をひきつめ、その上に味がしみ込みにくいもの、こんにゃく・ごぼう・こんぶ・しいたけ・大根を入れる。こんぶとしいたけのだし汁は捨てずに、この鍋にひたひたになるくらい入れる。足りなかったら水を足す。そのまま煮立たす。
煮立って野菜にくしが通るようになってから、みりんと酒としょうゆで味をつける。
その後、ちくわやちくわぶの練り物類やつみれ・がんもどき等を入れて、1時間半程度コトコトと煮る。
注意点は少しうすいなーという程度の味付けにする。
食べる前にもう一度温めなおしてから盛り付ける。
なますは
大根と人参を細くうすくの千切りにする。
小さじ1の少なめの塩で、大根と人参をあわせたものを塩もみする。
出てきた水は捨てる。(このまま食べてもおいしかった)
さとう大5と同量程度の酢を合わせてかける。(なめてみたら余りすっぱくない)
味付け数の子を小さく切って一緒に混ぜて、出来上がり。
きんぴらは
ごぼうと人参を千切りにする。いつもは炒めて味付けをしたが、今回は電子レンジで作ってみた。
耐熱容器にしょうゆと蜂蜜を入れて、かき混ぜて、チンをした。ただ、それだけだと水分がとばないので、フライパンに入れなおして、水分がなくなるまで、炒めた。
お吸い物は
こぶとかつお節の出汁を合併して作った。
かつお節のだしのとり方は、水から入れて、からから煮出さない内に火を止めて、取り出す。
合わせたら、色が付くくらいの少しのしょうゆを入れて、塩を一つまみで味をつける。
あらかじめ、おわんに三つ葉となるとを入れておき、はまぐりが口をあけたら、おわんに注いで、出来上がり。
このおせち料理作りはこれからの私のは日常の料理に、変革とバラエティさがうまれることを期待したい。