*「魁!!女塾」*

京都でギターを弾いています。

mother

2022年05月09日 | blog


5月8日 母の日

母が認知症になってずいぶんたちます。
要介護度5となり、
娘のわたしのこともすっかりわからなくなっています。


母が入所している施設に会いに行くと
母からしたら、
見知らぬ女(←私)が会いに来て笑顔で話しかけてくる、、、という状況になるわけです。

知らない人と話す不安に顔がひきつったり
思い出そうとして混乱したりと
気の毒になってしまいます。


でも別に、娘だと思い出してもらわなくていいんです(^ー^)
娘よ、などとわざわざ言わなければ混乱することもない。
初対面の女、くらいで結構結構。
謎の女としてさりげなく傍に佇む、そういうフェーズかなと。


よいコミュニケーションの方法も見つけました。

私のことをすっかり忘れたわけではなく
本体を見て思い出せなくても
私の名前が書いてあるものを見ると
娘を何となく思い出すようです。

顔より、「名前と字」のセットが良いようです。


なので母の日には
折り紙でカーネーションを折り
カードを作ることにしました。


認知症になる前の母は
ちょっとだけ変わった人でした。

私が小学生の頃、
母の日にお小遣いでカーネーションを贈ったところ

「母の日にカーネーションなんて、
そんないかにもなベタなプレゼントを贈る人間になってはいけない」
と痛烈にダメ出しをされました。
いま思うと爆笑なんですけども。
だってオトナゲない。笑


じゃあどんなものが良いの?
と尋ねると

「てがみ。いつもありがとうとか、
これからも元気でいてねとか
そんな定型文はいらない。
それより、どんなことでもいいからあんたの言葉で書いた手紙が欲しい」
という内容のことを即答しました。

なので、今回のカーネーションのカードも
「ベタだ」とダメ出しされたら最高です。


また、母は婦人服のデザイナーだったので
色彩の組み合わせにすごくうるさい人でした。
折り紙を折っている時、
この色の組み合わせだと、母的にはイマイチかな〜などと考えて。

考えたのに「このピンクの色をもうちょっと…」とかダメ出しされたら本望です。


私は色彩のセンスはイマイチなまま大人になりましたが
謎のブログを書き散らす女になりました。






 

 

 


2 コメント

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Unknown (MA)
2022-05-10 11:52:36
メグさんて何かタフですねー。動じないというか、凄いです。
でもお母さんのエピソードもタフというか、子供だからって変に甘やかさないストレートな物言いが凄いです。
だからタフに育ったんでしょうね。

でも文章の端々には繊細な部分も感じますけど、その塩梅が良いんでしょうね。
Unknown (メグ)
2022-05-11 00:49:58
ぜんぜんタフちゃいます!
繊細繊細、めっちゃ繊細!笑
タフな親に育てられた子はセンチメンタルでロマンチストになるかもです

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