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和田教授のWEB講義
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テーマイベント論2回目

2006-10-02 09:43:06 | テーマイベント論
イベントの本質
古くはラジオ、そしてテレビ、現代ではインターネットや衛星放送や携帯電話など通信技術の発達やめざましい交通手段の発達が、人と人が会う機会を減じると考えられた時代がありました。しかし実際は、通信技術や交通手段の発達は人と人とが会う機会を大幅に増大させてきたと思います。それはCD発売とライブの関係に似ています。CDがヒットすれば、ライブが多く開催されます。さまざまな技術の発達が人と人との接触を拡大せずにはおかない、それが現代社会であり、未来社会です。
人と人との接触を人工的に作り出す仕組みが、イベントです。本来の意味でのイベンの本質は3つあります。
一つは期限付き、期間が限定されているということです。
イベントは非日常化しなければならず、期限付きを条件とします。
二つは善悪、正不正を超えた人間の本能にうったえるものということです。
これには一方で巨大な大衆審査の場であること、他方では自由な発想を促す「無礼講」を意味します。
三つは通常の経済性を超えという点です。
通常の採算性とはコスト+利益=価格ですが、価格は市場によって与えられたものとして利益=価格-コストを意味します。
以上の3つは必ずイベントの本質として理解してください。

今回の授業においてはこの3つ事例を具体的にあげながら説明していきます。