嬉しい訪問

教室で仕事をしていたら、インターホンがなり
「職員玄関に来客がある」ことを知らされた。

名前を聞いていたので、思い出した。
20数年前の教え子。
玄関まで行くと、その当時の面影が残っているけれど
20数年の年月で、どこかで会っても分からないね・・・という話に
なった。
お子さんと奥さんと一緒に、にこやかに挨拶をしてくれた。
何でも異動を知らせる新聞を見て、私がいることを知り
機会があったので訪問してくれたそうだ。

小学校2年生の時に担任したこと。
生活科の授業で「郵便の仕事」をしたことを鮮明に覚えていて
今でもその時に使ったポストが、実家の押し入れにしまわれているという。
同級生の近況や、当時の話に花が咲いた。
大きくなったらサッカー選手になりたいって夢はどうした？
そう聞いたら驚いていたが、覚えていたことにも驚いていた。
そんな夢をもっていた教え子は、今、高校で
物理の先生をしている。
教え子の母親と、近所のスーパーで会うことがあり、
声を掛けてくれたのはもう10数年も前のことだろうか。
この教え子との年賀状のやり取りは、もう何年も前に途切れてしまったけれど、
こうやって昔を思い出して、訪ねてきてくれたことがうれし過ぎるし
これが教師冥利なのだと思う。

またの再会を約束して別れた。