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ぽかぽか四国でニコニコブログ

気軽に綴れるブログをはじめてみました。

霧の佐那河内へ

2012-04-19 23:13:22 | 自然エネルギー

佐那河内村が「自前の風車を持ちたい」ということで、専門家の斉藤純夫さんと候補地を見に霧の大河原高原へ。

現在、順調に動いている15基の風車(大手企業が経営)はもともと16基になる計画でしたが、村の天文観測所の邪魔になる位置の1基を村の要望で止めたといういきさつがあるようでした。。その場所はもうそこに風車をぽんと立てるだけに整地されていて、電線もすぐ横を通っており、風もよく、条件は整っているみたいでした。

風車による村おこしに、村長さんや役場スタッフは燃えています。あとは、多額の建設資金をどうするのか?順調に回れば、固定価格で買い取られ、村の財源となります。それで森の整備をしたり、農業振興に使ったり、夢は広がります。

動いている風車の見学をしました。タワーにはみのむしがあちこちに付いており、すぐ近くに鹿の足跡もありました。初めは警戒していた動物たちも、風車が無害だとわかると、またすぐに集まってくるそうです。写真は北海道の風車のたもとがキャベツ畑になっている様子です。

北海道の約半分の面積のデンマークには、北海道の10倍以上の風力発電設備があり、その80%が市民出資(北海道は2%)で、反対運動ほとんどないそうです。ちなみにGDPはデンマークが2倍以上です。日本では、各地の風車には失敗例も多く、「風車の悲劇」と言われています。そんな中でも、数少ない市民風車は順調で、配当もきちんと出しているとか。佐那河内、うまくいくといいですね。


木蓮とお寺の鐘と小水力

2012-04-14 21:12:12 | 自然エネルギー

京都で西日本の小水力協議会の交流集会とシンポがあり、神戸経由で行ってきました。バスの窓から綺麗なピンクの木蓮をパチリ!お寺の鐘とツインで風情があります。窓ガラスが写ってしまい、ちょっと残念・・・。

エネルギーのことで毎日突っ走っている感じなので、たまには旅行で気分転換!といきたいところですが、やはり行き先はエネルギーシンポジウム。

7月から自然エネルギーにより発電した電気は固定価格で20年間買い取ってもらえるということで、メガソーラーや風力に進出する企業もどっと増える見込みです。ポテンシャルが比較的少ない小水力は穴場、地元企業や自治体、住民が主体になって作れるチャンスです。そのほうがずっと地域の経済効果が高いのですよ。お金の流れを変えないことには、世の中は変わりません。

原発事故が起こってしまった今は、経済をさて置いても社会が変わって欲しいのだけれど、やはり「原発再稼働しなければ経済は立ち行かず、日本は集団自殺するようなものだ」と地元の仙谷さんが言ったそうです・・・。政治は「利害関係の調整」「妥協の産物」なのか、はたまた「理想への猛進」か。猛進すれば摩擦が生じ、結局あともどりするということでしょうか・・・。

とにかく、考える市民が増えることが大切ですね。関電管内でこの夏電力不足になる時間はわずか58時間だそうですよ。「電気が足りないから真っ暗になる」のではなく、やる気になれば10日間ほどの工場の輪番制や節電で乗り切れるのではないでしょうか。

 


すてきなおばあちゃん

2012-04-12 11:04:40 | 自然エネルギー

注目が高まる自然エネルギー「小水力発電」の適地を探しに、県西部へ徳島小水力利用推進協議会の8人でドライブ♪

昔、発電所のあったという美馬市穴吹首野を探したのですが、跡形も無くなくなっていてわからず、畑で草取りをしていたかわいいおばあちゃんに聞いてみました。本当にステキなおばあちゃんで、「あの家に、当時発電所で働いていた人がまだ元気でいるんでよ。」と親切にいろいろ教えてくれました。行ってみると基礎だけが残っていました。取水口は3~4km先の穴吹川本流で、長い水のトンネルを通したようです。徳島は明治時代、全国でも有数の電気事業組合(ほとんどが小水力)の数が多い県だったらしく、先人たちの苦労が偲ばれます。

午後からは、三好市山城町へ。市議の平田さんが案内してくださり、ついこの間まで動いていた白川発電所、崖崩れで埋まっているという取水口も見てきました。200~400kWのパワー、もったいないですね。直して使えないものかと、崩れたところを一度見たかったのです。大きな岩がドスンと落ちていて、その先もいつ崩れる危なっかしい感じでした・・・。

「なかなか、安くできてたくさん発電できそうなところはないなぁ」と思った帰りに三東トンネル付近でちょっといいところを見つけましたよ!


しだれ桜の神山へ

2012-04-11 23:10:51 | 自然エネルギー

しだれ桜が満開の神山町へ、風力発電の勉強会に行きました。

オープニングは、大村和生さんの素敵な歌声と地元の若者の太鼓のコラボで、いい雰囲気でした。

ところが、この日の講演者は、自然エネルギー全否定の山田征さんという方で、「できるだけ今あるものを大事にしていく、自然に負荷をかけない暮らしをする」という個人としての暮らし方、考え方は立派だし、共感できる人でしたが、自然エネルギーの欠点をいろいろとあげて、「今ある火力発電を大事に使っていきましょう」という主張の人でした。

万能なエネルギーはないし、それぞれに欠点や長所はあるけれど、トータルに考えると、さまざま自然エネルギーの欠点を補ったり改良したりしながら、原発や火力から少しづつ(地震国では原発からは「一刻も早く」)シフトしなければならないことは、原発容認派も今すぐ廃炉派も同じ、世界的な常識です。

確かに彼女の言う、補助金で建てたけれども回らない風車や騒音被害、大規模自然破壊を引き起こしている「風車の悲劇」も本当にある話ですが、しかし、決してそれが全てではなく、各地に成功例もたくさんあるというのに。

 風車にはどのようなリスクがあり、それはどうやったら避けられて、それは地域に何をもたらすのか、これから、みんなで考えるいい機会かもしれませんね。「神山の未来」というグループが結成され、「エネルギーのことを人ごとではなく、自分たちのこととして考える」と言っていたのは嬉しいことです。

 講演会は日和佐でも行われたそうですが、徳島名物Tーmanおじさんは「原発推進派の回し者か!」と怒って会場を出たそうです。みなさんはどう感じたのでしょうね。少なくとも彼女の話を全て信じ、思考停止になってほしくありません。


娘の新しい出発の日

2012-03-29 08:43:54 | 自然エネルギー

佐那河内で、ずっと準備してきた風力発電をテーマにしたシンポジウムがおこなわれました。

町営の風車の収益(年間3500万円)を使って、森の手入れや太陽光発電助成(これにより普及率日本一)、バイオマス利用などを積極的に行い、環境モデル地域として有名な高知県の梼原町長や、大手風力会社に長年勤め、その植民地型のやり方に疑問を持ち、地域のためになる風力発電をサポートしたいと自ら会社を立ち上げた斉藤さんの話を多くの人に聞いてほしくて企画しました。

放射能の危険を伴う原子力や地球温暖化を大きく進める火力発電と比べて、けた外れに環境破壊の少ない風力発電だけれど、慎重にやらないと各地の失敗例のようになってしまいます。風車のために、道をつくったり一部の土地の木を切ったりすることが気になるという質問が出ましたが、「大局感とのバランスを欠いた議論」というやつでしょう。「経済、経済というけれど、経済がそんなに大事なのですか?佐那河内や神山の静かなきれいな環境を守りたい。」という会場からの発言もありました。共感できる部分もありますが、本気で環境を守るためにも、自分だけでなく、環境問題を経済ベースに乗せないと社会全体が変わらないと思うのです。

植民地型風車とは、風の豊かな地域に都会の大手企業が大型風力をたくさん建設し、地元には固定資産税と土地代だけ残して、あとの収益はほとんど持っていかれるというもの、佐那河内の大河原高原しかり、です。何とかしたいですね…。

私にとってはもうひとつ大事なこの日、娘が結婚のため、大分に旅立ちました。「自由な学校」の研修生として1年半のお勤めを終え、朝、阿南から自宅に帰ってそのまま荷物を積んで車で出かけます。5分だけ会うことができました。わがやの娘としての最後の記念写真です。

幸せになってくれてありがとう!安心しました!!