Watch a Movie?

urban life

金城武とウォン・カーウァイ

2007-11-25 15:24:38 | 金城武
ウォン・カーウァイ監督がタネをまいた。                          =その2=

ウォン・カーウァイ監督は、あの『恋する惑星』で武金城を映画俳優へと導いてくれた監督だ。思うに金城武という人は、良い監督に気にいられる素質がある。金城武は映画スターになりたくて、演技を勉強してきた人ではない。撮影現場で監督のイメージを演じる人なのだ。ある記者の質問に対し金城武はこう答えた。『僕はどんな俳優になりたいかなんて考えたことがないんです。僕は監督が望む演技を出したい、どんな要望にも応えられる演技をしたいと思っているだけなんです』と。

◆例えばトニー・レオンなどは役作りに相当な時間をかけ、緻密な計算の上でそれを演じていると思う。しかし金城武の場合、現場で監督がどう演じて欲しいのかを聞き、五体と五感の限りを尽くして演じる(らしい)。この手法は、ウォン・カーウァイ監督によって修得したことではないか。
ストーリーも台本も無く、その時その場で物事が展開されていくのだ。(多分それは、頭で考えた演技ではなく、ある状況下での人の動きや自然に出てくる言葉を求めた究極のリアリズムなのだろう)

◆確かに『恋する惑星』の金城武には、他の映画の金城武とは違うリアルさがある。警官533を透過して金城武という若者が発散する哀愁や体温が、じんわりと伝わってくるのだ。

    

◆いつも愛読させていただいている"武ニュース(2007.11.22)"で、あさかぜさんが紹介してくださったウォン・カーウァイ監督の言葉に、思わずコックリ頷いてしまった。ウォン・カーウァイ監督が待っているのは最後の部分だろう。ピーター・チャン監督の狙いも、やはりそこだろう。アンドリュー・ラウ監督が『傷城』で金城武に朝から酒ウィを飲ませたのも同じ目的で・・だったのだろう。ジョン・ウー監督も武金城が何やら光るものを持っていることを、見抜いているに違いない。 ・・・つづく ・・

最新の画像もっと見る